シンガーソングライターのaikoさんが、18日、所属する事務所の取締役だった男が、会社に約1億円の損害を与えた罪に問われた裁判に証人として東京地裁の法廷へ出廷した。
aikoさんは「全てにおいて洗脳されていた」と、デビューから続いていたという支配関係について語った。

aikoさんの所属事務所の元取締役の千葉篤史被告
aikoさんの所属事務所の元取締役の千葉篤史被告
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シンガーソングライター aikoさん:
悪徳ブリーダーに乱繁殖されてる犬がいたとして、ずっとゲージの中だけが自分の居場所で、そこで生活していた。

aikoさんが証言したのは、所属する事務所の取締役だった男が、会社に約1億円の損害を与えた罪に問われた裁判。ついたてで仕切られ、aikoさんの表情は見えなかったが、小さな声でゆっくりと語った。

シンガーソングライター aikoさん:
じわじわ洗脳されて、怖い…。最終的には中抜きするために、乗っ取りみたいな形で侵食されたのかなと思う。支配下にあった。洗脳されていた。

aikoさんが赤裸々に語った、デビューからの驚きの日々とは…。

aikoさんが法廷で証言「不思議で仕方なかった」

シンガーソングライターのaikoさんが所属する事務所の取締役だった男が、会社に約1億円の損害を与えた罪に問われた裁判。aikoさんは18日、証人として出廷した。

シンガーソングライター aikoさん:
君はインディーズで小さなライブハウスで音楽をやる人間だったけど、僕がメジャーという世界に引き上げちゃったんだよね、と。私は上京して、デビューしてから製作を千葉さんと一緒にやっていたので、これが普通の音楽製作の現場なんだと思っていました。

aikoさんの所属事務所の元取締役だった千葉篤史(ちば・あつし)被告は、2016年から2019年までの間に、ツアーグッズなどを実際の価格より約1億円上乗せして知人の取引先から仕入れ、会社に損害を与えた罪に問われている。

検察側は、水増し分の大半を取引先から千葉被告の口座に入金させ、ブランド品の購入などに充てていたと主張している。

シンガーソングライター aikoさん:
ライブで見てきた景色は、ずっとお客さんが満席で埋まっていたので、(事務所の運営が)厳しいと言われて、私と千葉さんの見えている景色にはズレがあったのかなと。不思議で仕方なかった。

レコード会社のディレクターだった千葉被告は、「自分ならもっと良いグッズを製作できる」と話し、徐々にツアーグッズにも関わるようになったという。

aikoさん「全てにおいて洗脳されていた」

2009年には、aikoさんの所属事務所の取締役になっていた。

シンガーソングライター aikoさん:
全てにおいて洗脳されていた。最後にこんなことをされるなんて絶望だし、すごく悔しかったです。

aikoさんは「今回の事件を知って最低だなと思いました。自分の音楽を否定された気持ちになった」と今の気持ちを語った。
(「イット!」6月18日放送より)