山形・南陽市の山林火災は、燃え広がるおそれはなくなったが、まだ鎮火には至っていない。消防が8日朝から、再燃を防ぐための消火活動を行った。また、森林・林業などの関係団体が集まり、5月末まで山林火災を防ぐため対策を強化していくことが決まった。

南陽市の山林火災の消火活動

南陽市宮内の山林火災は、発生から4日目の7日午後6時ごろ、ほぼ消し止められたことを示す「鎮圧状態」となった。

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8日は、消防隊や団員などあわせて約150人が、午前8時から消火用の水を背負って山に入り、再び燃え広がるのを防ぐ消火活動を行った。

南陽市・白岩孝夫市長:
どうか、きょう(8日)「鎮火状態」に持って行き、その後数日をかけて本当に煙が上がらないことを確認した上で「鎮火」を宣言したいと思っています。

この火事による焼失面積は実に137ヘクタール。70代の男性1人が、両足に軽いやけどをしている。

南陽市・白岩孝夫市長:
出火原因の調査を消防・警察と連携して行っている。まず消火優先、そして並行して調査を進め、原因がわかったら速やかにお知らせしたい。

南陽市などは今後、農作物の被害などについても調査を行う方針。

特別警戒期間中の注意事項と呼びかけ

県内で山林火災が多発していることを受け、8日、森林・林業などの関係団体が集まり、緊急の連絡会議が開かれた。

県によると、2024年県内の民有林での火災は18件と、すでに2023年1年間の11件を超え、異例の速いペースで発生している。

これを受け県は初めての取り組みとして、5月8日から5月末までを「特別警戒期間」とし、山林火災を防ぐため対策を強化していく。

会議で確認した重点啓発事項
1)枯れ草などがある場所ではたき火をしないこと
2)強風時、乾燥時にはたき火・火入れをしないこと
3)たばこは指定された場所で喫煙し、吸い殻は必ず消し、投げ捨てをしないこと

県農林水産部・星里香子部長:
日ごろ気をつけていると思うが、さらにもう一段気配りしてもらい、山の中では火を出さない・使わないという気持ちで。

特別警戒期間では、ラジオでの県民への呼びかけや、広報車による巡回活動、森林パトロールなどが強化される。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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