9人死亡 52人安否不明 93人閉じ込められ状態
この記事の画像(32枚)3日、台湾東部で発生したマグニチュード7を超える地震では、これまでに9人が死亡しているほか、いまも多くの人が安否不明だったり、閉じ込められたりしていて、救助活動が続けられている。
台湾当局によると、3日発生した地震で、これまでに9人の死亡と1038人のけが人が確認されている。
落石や斜面の崩落も相次ぎ、山あいの観光地や鉱山などでは52人の安否が不明となっているほか、93人が閉じ込められた状態のままだ。
また、自宅が損壊するなどして避難所などに身を寄せている人も961人に上るという。
避難者「みんなこの近くに住んでいたアパートの壁にひびが入って、上の階に住んでいるので戻ろうとは思わない」
一方で、3日は止まっていた震源地に近い花蓮市方面に向かう鉄道が運行を再開するなど、徐々に復旧の動きもある。
現場では4日も断続的に地震が起きていて、2次被害に細心の注意を払いながら、救助活動や復旧作業が進められている。
251世帯入る傾いたビル 取り壊しに向けた作業始まる
震源地に近く、大きな被害を受けた花蓮市からFNN上海支局・沖本有二支局長が中継でお伝えする。
沖本有二支局長:
こちらは、最も被害を受けた花蓮市の市街地です。地震で大きく傾いたこちらのビルでは、4日の日本時間の9時から、取り壊しに向けた作業が始まりました。
まずは建物の材質などの調査が行われているということで、その結果次第で、取り壊しの方法が決まるそうです。
こちらのビルには、251世帯が住んでいたということで、地震の後は22人が一時閉じ込められ、ペットを救いにビルに戻った女性1人が、巻き込まれて亡くなりました。
住民は近くの避難所に身を寄せていているということです。
住民「目の前で倒れた」
取り壊しは10日以上はかかる見通しで、地震が相次ぐ中、緊張感の漂う作業が続きます。
沖縄・那覇空港は搭乗振り替えの乗客などで混雑
一方、4日も那覇空港では搭乗を振り替えた乗客などで混雑している。
那覇空港では津波警報が発表された午前9時頃から欠航や遅延が相次ぎ、観光客など多くの利用者が一時足止めとなった。
那覇空港事務所によると、97便が欠航し目的地変更が28便に上ったという。
4日は便の振替を余儀なくされた搭乗客などで朝から混雑がみられるものの、欠航や遅延はない。
羽田まで直行で帰れる予定だったのが福岡経由なら取れるっていうので福岡経由で帰れることになりました。
航空各社によりますと便の振替作業などはもうしばらく続く見通しです。