小林製薬の「紅麹」を使ったサプリメントを摂取した人に健康被害が確認された問題で、大阪市は商品の回収を命じる行政処分を行った。

厚生労働省によると、小林製薬の機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を摂取した2人が死亡したことが明らかになっている。

腎疾患などの症状で入院した人は106人にのぼり、主に2023年9月以降に製造されたサプリを摂取しているという。

大阪市は27日、「紅麹コレステヘルプ」を含む3つの商品約100万個を回収するよう命じる行政処分を出した。

また、大阪市から依頼を受けた岐阜県の保健所が、サプリを製造していた工場に立ち入り検査に入っている。

小林製薬は紅麹原料を170社以上に供給していて、FNNの調べでこれまでに、小林製薬を含む55社が自主回収や販売中止を発表している。

7品目のプライベートブランドの自主回収を発表した大手スーパー「イオン」は、現時点で健康被害は出ていないとしている。
小林製薬は28日、株主総会を開く予定で、どのような説明がなされるのか注目される。