北朝鮮の金正恩委員長は、27日9時半、66年間朝鮮半島を分断してきた軍事境界線を踏み越え、歴史的な一歩を刻んだ。
間も無く始まる南北首脳会談を前に、宮塚コリア研究所代表で、50年以上に渡り半島情勢を研究してきた宮塚利雄氏に、この一歩について聞いた。

宮塚氏:
今回、半島情勢を50年余り研究してきたが、これほど感激して、感動した瞬間はありませんでした。金正恩委員長に対しては、最大限の出迎えです。
文在寅の水色のネクタイは統一旗の水色にあわせているのではないでしょうか。
韓国側の出迎えの儀仗は、伝統的な出迎え式です。
赤いカーペットも金正恩を出迎える最大限の礼節になります。
金正恩の服装も、北の正式な礼服で失礼にならないものです。
たびたび軍事境界線を関係者はこえてきたが、北のトップがこれほどゆっくりと境界線をこえてくるとは…(感嘆)。
本当に珍しい光景ですし、南北統一にむけた平和的な第一歩となるのではないでしょうか。
ベルリンの壁の崩壊、いやそれ以上の瞬間だと思います。

これから始まる南北首脳会談では、最大の焦点である北朝鮮の非核化などについて話し合われるとみられている。