新型コロナの無料検査事業で補助金およそ1億6600万円をだまし取った疑いで、歯科医師の男ら3人が逮捕された。関西テレビは逮捕前、男らを独自取材した。
■新型コロナの無料検査事業で検査数を「水増し」か
詐欺の疑いで逮捕されたのは、大阪市にある「ミライデンタルクリニック」の院長で歯科医師の貝田勝之容疑者(63)、無職の竹本智一容疑者(47)、会社員の中野友和容疑者(46)だ。

3人は2022年、大阪府が行った新型コロナの無料検査事業で、検査数を水増しするなどウソの申請をして、補助金およそ1億6600万円をだまし取った疑いが持たれている。

関西テレビは、逮捕前の容疑者3人に直撃取材していた。
歯科医師の貝田勝之容疑者:
えらい迷惑。僕も被害者やから。結論から言うと、僕は名前を貸しただけ

■水増し請求はほかにも5万件以上か
Q.補助金をだまし取っていますよね?
無職の竹本智一容疑者:
違います、違います
Q.水増し申請とかしていませんか?
無職の竹本智一容疑者:
してないです

一方、中野容疑者は赤裸々に実態を語った。
会社員の中野友和容疑者:
少なからず僕も税金を使って生活していたので、本当に申し訳なく思っています。やってしまったことなので、きちんと罰を受ける覚悟はできています
警察の調べに対し、貝田容疑者は「2人に歯科医師としての名義を貸しただけで、2人に利用され、だまされたと思っている」と容疑を否認しているが、ほかの2人は容疑を認めているということだ。
警察はほかにも5万件以上の水増し請求があるとみて余罪を調べている。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年1月4日放送)