12月19日、石油元売り最大手のENEOSホールディングスが会見を行い、斉藤猛社長の解任を発表。解任の理由は、先代の会長と同じく女性への“セクハラ行為”でした。

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「めざまし8」は、斉藤社長を直撃取材。その口から出たのは謝罪の言葉でした。

「謝っても謝りきれない」

けさ7時半ごろ、めざまし8のカメラの前に姿をみせたのは、解任された斉藤猛社長です。

斉藤猛社長:
私の不祥事ごとでここに立っておりますので、これは当然の帰結だと思います。世間の皆さまをお騒がせして、大変申し訳なく思っております。

カメラに向かって深々と頭を下げる斉藤社長
カメラに向かって深々と頭を下げる斉藤社長

謝罪と共に深々と頭を下げ、こう言葉を続けます。

斉藤猛社長:
きのうの会見の通りで、会社側が発表しているとおりでございます。それ以上については、私には言及できません。現社員、従業員の皆様方は会社の宝でございます。大変申し訳なく思っております。謝っても謝りきれない、そういう気持ちでございます。大変申し訳ありませんでした。

相次ぐ女性へのセクハラ問題

会社の懇親の場で、酒に酔った状態で同席していた女性に抱きついたという斉藤社長。内部通報があったことで、外部の弁護士らが調査していました。

ENEOSホールディングスでは、2022年にも当時の会長だった杉森努氏が女性に対するセクハラ行為があったとして辞任。同年11月の決済説明会で斉藤社長は「強い憤り」を口にしていました。

2022年11月 杉森元会長の辞任について話す斉藤社長(当時)
2022年11月 杉森元会長の辞任について話す斉藤社長(当時)

斉藤猛社長(当時):
私自らが元会長に辞任を求め、即座に即時の辞任に至りました。私自身も強い憤りを感じております。

その会見からわずか1年、同じく女性への“セクハラ行為”での解任。

ENEOSの関係者は、めざまし8の取材に対し「またかという気持ち。会社としてあり得ない。人としてどうかと思います」と話します。

また、セクハラ行為があった懇親会を巡っては、同席していた谷田部副社長などの幹部も処分されています。

19日の会見で「ブランド力は地に落ちたのではないか」という質問に対して、西岡清一郎社外取締役は、以下のように述べました。

西岡清一郎社外取締役:
正に「地に落ちた」というご指摘は、非常に耳痛いですけれども、それに対する反論っていうのは、ちょっとできない状況と思います。ですから単なる回復ではなくて、再生と言いますか、もう一度生まれ変わるというような形での出発をしなければ、この企業としてはとてもやっていけないだろうというふうに思います。
(めざまし8 12月20日放送より)