残り2週間とカウントダウンが始まったクリスマス。都内のケーキ店では、クリスマスケーキの予約がピークを迎えている中、来週の予約から値上げすることを決断した。

“物価高”クリスマスケーキも

たっぷりの生クリームと、真っ赤なイチゴで飾りつければ、おいしいクリスマスケーキの完成。

街で話を聞くと「ケーキは奮発しようと思って、近所のケーキ屋さんに予約しています。イチゴが乗ったケーキが、子どもたちも好き」と楽しみにしている様子。

そのクリスマスの楽しみが異変に見舞われている。

「生クリーム・バターは今月から、小麦粉類は夏から上がっています」
「生クリーム・バターは今月から、小麦粉類は夏から上がっています」
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パティスリーISOZAKI 磯﨑賢博オーナー:
ほぼ全部値上がりと言っていいですね。生クリーム・バターは今月から、小麦粉類は夏から上がっています

ケーキ作りに欠かせない材料の多くが高騰。そのため、店は大きな決断をした。

4500円(税抜き)で予約を受け付けているMサイズのクリスマスケーキを、来週11日の予約からは10%アップの4950円(税抜き)に値上げするという。

帝国データバンクによると、今年のクリスマスケーキの平均価格は4468円。おととしに比べ500円以上も値上がりしている。

“主役”イチゴも「非常に品薄」

さらに今年は、ケーキの主役とも言えるイチゴも困った事態に直面していた。

「いま非常に品薄状態ですね」
「いま非常に品薄状態ですね」

パティスリーISOZAKI 磯﨑賢博オーナー:
いま非常に品薄状態ですね。イチゴに関しては当日に物がない、手に入らない可能性も出てくるので、非常に困っています

ケーキに欠かせないイチゴが品薄状態。一体、何が影響しているのか。

真っ赤に実った大粒のイチゴ。クリスマスシーズンに向け、収穫の最盛期を迎えている。
しかし…

「例年よりも夏が暑かったので…まだイチゴが大きい」
「例年よりも夏が暑かったので…まだイチゴが大きい」

ベリーズバトン 新井孝一代表:
今はケーキの上に乗るサイズを目指して作っています。例年よりも夏が暑かったので、今の時期に小玉になるはずのイチゴがなりきれてなくて、まだイチゴが大きい

品薄状態なのは、ケーキに使用するのに適した“小さめイチゴ”。

今年列島を襲った異例の猛暑。イチゴは暑いと花が咲かないため、イチゴの生育に遅れが出ているという。

「クリスマス前にちょうど良いサイズに落ちてくるのが理想」
「クリスマス前にちょうど良いサイズに落ちてくるのが理想」

ベリーズバトン 新井孝一代表:
大きいのを早めに収穫しても、小さいサイズにならない。クリスマス前にちょうど良いサイズに落ちてくるのが理想
(「イット!」12月8日放送)