秋の収穫に感謝し、2024年の五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する師走の風物詩「裸もちつき」が山形・米沢市で行われた。新型コロナの影響で通常開催は4年ぶり。多くの市民が伝統行事の「復活」を喜び合った。
威勢よく天井にもちを突きあげる
米沢市窪田町の千眼寺保呂羽堂で行われる「裸もちつき」は、江戸時代から380年以上続く伝統行事。

新型コロナの影響で、近年は寺の役員など関係者だけで行ってきたが、2023年は4年ぶりに一般の見物客を受け入れての通常開催となった。

もちつきは早朝5時半から始まり、裸にサラシを巻いた保存会の男衆が千本杵と呼ばれる長い杵を持ち、「煉歌」や「搗歌」などの独特の歌に合わせて威勢よくもちをついていった。

そして、最後に、豪快に天井へともちを突きあげた。
「またこの味を味わえて安堵」
できあがったもちは、雑煮や納豆もち・あんこもちにして振る舞われ、訪れた地元の人たちがつきたてのもちを味わっていた。

訪れた人は「これがあって一年を締めくくるような感じ。再開できて、またこの味を味わえるので安堵(あんど)している」と話す。

保存会の若衆は「同じ形で残るかはわからないが、できるだけこの形を維持できるようにがんばりたい」とコメントした。
保呂羽堂では、12月4日一日で約500kgのもちがつかれ、多くの市民が復活した師走の風物詩を喜び合っていた。
(さくらんぼテレビ)
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