いま、メジャーな観光地から、ディープなスポットまで、国内の様々な場所で見かける、外国人観光客の姿。

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11月15日に日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客数推計値によると、10月の訪日客数は、コロナ禍前の同じ月を上回る、251万6500人にのぼったことがわかりました。

また、外国人の旅行者数が月200万人以上を超えるのは、5カ月連続となります。

なぜここまで日本にひきつけられるのか?取材を進めると、その“魅力”と“変化”が見えてきました。

観光名所富士山で意外な“人気スポット”

「めざまし8」が取材したのは、富士山の雪解け水が湧き出す世界遺産「忍野八海」。

青く澄みきった神秘的な池を有する観光地には、多くの外国人観光客が訪れていました。

アメリカから来た観光客:
アメリカのワシントンから来ました。日本は初めてです。2020年のオリンピックの時に来るはずでしたが、コロナのためキャンセルになりました。素晴らしいところですね。

世界各国からやって来た皆さんのお目当ては、やはり、日本のシンボル・富士山。
しかし周辺を取材すると、意外な外国人“人気スポット”もありました。

何かに向かってシャッターを切る外国人観光客ら
何かに向かってシャッターを切る外国人観光客ら

外国人観光客らが、真剣なまなざしでカメラを構える先にあったのは、「コンビニ」です。

外国人観光客が撮影していたのはコンビニ
外国人観光客が撮影していたのはコンビニ

なぜ日本中いたる所にある「コンビニ」を撮影しているのか聞いてみると…。

アメリカから来た観光客:
アメリカではインスタグラムでここが、「一番美しいローソン」として有名になっています。だって背景に富士山がありますから。コンビニはどこにでもあるのに、背後に美しい富士山があるから珍しい光景に見えます。

ベトナムから来た観光客:
ここは新しい場所だと思います。数年前まではこの場所を知りませんでしたが、今はインターネットを見て、多くの若い世代がここに来るようになったのだと思います。

今や、有名な富士山だけに留まらず、日本の暮らしに根差したコンビニを掛け合わせた風景が、“新たな魅力”として広まっているといいます。

“本物志向”に…“文化”を求めて新たな需要

コロナ禍前とは違った場所に訪れる外国人観光客は他にも。
東京・銀座の老舗着物店「銀座もとじ」には、コロナ禍前の倍以上の観光客が訪れているといいます。

「銀座もとじ」泉二啓太社長:
コロナ前と比べても、来店数は倍以上になっております。先月ですと約800万円くらいの。欧米の方でもやっぱり300万円~400万円という。

店内には着物をレンタルではなく「買いに来た」と話す、ブラジルから来た2人組の姿も。

着物を試着するブラジルから来た2人
着物を試着するブラジルから来た2人

ブラジル人観光客:
日本の文化を知りたかったし、日本の着物は世界的にとても有名で、とても美しいと思いました。

「銀座もとじ」泉二啓太社長:
コロナ前に関しましては、お土産品だったりとか、浴衣とか、ちょっと手頃な商品の需要が多かったんですけど、最近ですと“本物”というか、そこにしっかりとした文化を求めて来られる方が増えているように感じます。

(めざまし8 11月17日放送)