人口減少や高齢化が進む中、バス停を中心に地域住民の交流の場を作り、買い物の需要にもこたえようという新たな取り組みが北海道・帯広市で始まった。住民からは期待の声があがっている。
バス停中心のコミュニティスペース誕生
帯広市の大空地区に11月1日誕生したのは、コミュニティスペース「大空ローカルハブ」。
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バス停そばの建物を改修したスペースには、コーヒーなどが飲めるカフェが設けられた。
バスの待ち時間や地域の憩いの場として利用することができる。
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さらにこんな取り組みも。
「こちらは物販スペースになっているのですが、新鮮な果物や野菜が並んでいます」(田中うた乃記者)
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コミュニティスペースの一角には、帯広地方卸売市場から仕入れた生鮮食品などが並んでいる。
住民の生活も支える「大空ローカルハブ」
人口減少や高齢化が進む大空地区は、すでにスーパーは撤退。
コンビニエンスストアが1軒あるだけで、生鮮食品や日用品を買うには車がなければ厳しいのが現状だ。
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そこで、このスペースを活用して住民の生活を支えようと食品などを販売することに。
バスを利用しなくても立ち寄れるスペースの誕生に、住民からは喜びの声があがっている。
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「車を持たない人もいるので、お店がないのは困っていた。これをきっかけに人の輪が広がればいいなと思っている」(帯広市 大空町連合自治会 西島寛会長)
「貨客混載」の取り組みも予定
2024年1月からは広尾町から路線バスを使って運送会社の荷物を運ぶ「貨客混載」の取り組みも始める予定で、地域活性化やバス利用の新たな可能性を探りたいとしている。
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「地域を機能させるためにはまちづくりと交通の融合が必要な時代。(ここで)人々が出会い、地域を活性化させて経済も盛り上げていきたい」(十勝バス 野村文吾社長)
バス停を中心に人と物の新たな流れを作ることはできるのか。
この実証実験は2024年1月までで、十勝バスなどは住民の意見を踏まえ今後のサービスの拡充を検討したいとしている。
(北海道文化放送)