阪神が優勝を決めた日本シリーズ第7戦。ベンチに座る岡田監督がじっと見つめる先にあった「虎の置物」。気になった関西テレビのスタッフが総力をあげて取材したところ、なぜあの虎が置かれているのか分かった。

【動画】岡田監督の横の虎 正体は「“アレ”を狙って岡田監督に無理やり送った」 創建1400年有名寺院の管長が思い込めた虎だった

阪神・岡田監督の“横”にいる張り子のトラ

奈良・信貴山にある「朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)」には、岡田監督の横にあった虎の置物とよく似た大きな張り子の虎がいる。

この朝護孫子寺は、今から約1400年前、聖徳太子がとら年・とらの日・とらの刻にお告げを聞いて創建したと言い伝えられており、いたるところに虎がまつられている。

この記事の画像(5枚)

阪神ファンの間では有名で、必勝祈願に訪れる人もいる。境内には阪神ファンの姿が見られた。

日本シリーズで岡田監督の隣に置かれていた虎を見た番組スタッフが、以前に朝護孫子寺を取材したことがあったため、「あの虎は朝護孫子寺の虎じゃないか」と気付いて、問い合わせたところ、事実そうだと判明した。くわしい話を朝護孫子寺の鈴木貴晶管長に聞いた。

岡田監督側から送ってとほしいと言われたわけではなく、鈴木管長側から送ったということだが…

朝護孫子寺・鈴木貴晶管長:その通りでございます。経緯としては、当然アレを狙って、ご祈願させていただいて、全国の阪神ファン・阪神信者の方のさまざまな願いを私が届けさせていただいたということです。ぜひともアレ(日本一)を目指していただきたく、岡田監督に無理やりに送らせていただきました。

ーー鈴木さんご自身も阪神ファンなのですね?
朝護孫子寺・鈴木貴晶管長:
当然でしょう。

トラのおなかに『ARE日本一』と書いて…

ーー思いを込めて、虎に何か書かれたそうですが…
朝護孫子寺・鈴木貴晶管長:
おなかに「ARE日本一」と書かせていただいたわけです。

「全く同じ形の虎を朝護孫子寺で参拝者に授与できるのか?」との質問に鈴木管長は、「大きさもたくさん種類がありますので、ぜひこの機にお求めいただいたら結構かと思います」と答えた。

また御朱印帳には、優勝パレードまでの期間、「アレのアレ」と書いてもらえるという。

ほどなくすると全山が美しい紅葉に…

朝護孫子寺・鈴木貴晶管長:ありがたいことにクライマックスシリーズ以降、それから日本シリーズに入ってから、祈願される方がお見えになっています。もう、ほどなくしますと全山が紅葉になりますので、ぜひとも信貴山の良い空気を吸いにいらして、紅葉をめでていただければと思います。

阪神の日本一の裏には、思いが込められた「張り子の虎」がいた。ご利益ありそうだ。

(関西テレビ「newsランナー」 2023年11月7日放送)

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。