11月5日に歌舞伎町で発生した、“ホスト”とみられる男性を20代の女がカッターナイフで刺した事件。女は男性を刺した後に、「半年で1800万円使った」と叫んでいた姿が目撃されています。
この記事の画像(15枚)さらに、今月初公判が行われた、“頂き女子りりちゃん”こと渡辺真衣被告も、男性から騙し取った多額の現金を、“ホスト”に貢いでいたとみられています。
相次ぐ“ホスト”が関係した事件。なぜ、女性たちはここまでホストクラブにはまってしまうのか。そして、現役ホストが警鐘を鳴らす“悪質店舗”の実態を追いました。
きっかけは“軽い気持ち”…毎月24万円使う女性の“ハマる理由”
「めざまし8」の取材に答えてくれたのは、都内に住む26歳の会社員の女性。
ホストクラブに通う会社員(26):
(きっかけは)本当に軽い気持ち。別の用事で歌舞伎町に遊びに行っていて、まだ終電でもないし、なんかせっかくだし、ホストクラブ行ってみない?みたいな。
女性は、約2年前から新宿・歌舞伎町のホストクラブに通うようになったといいます。
ホストクラブに通う会社員(26):
私自身、ホストクラブに通っていて、悲しい事件が結構…最近多いと思うんですけど。私個人としては、すごく楽しく通っているし、担当(※ホスト)にはすごく幸せにしてもらっているんで、一概に悪いもんじゃない。
多い時で月に20回ほどホストクラブに通うという女性。2年間で使った金額は…。
ホストクラブに通う会社員(26):
400万いってないぐらいですかね。その日の売り上げが一番高い人って、最後に“ラストソング”歌うんですけど、その時に自分の担当さんが一番売り上げが高かった、かつ、担当さんのお客さんの中で、自分が一番高額のお会計だったりすると、自分の隣で歌ってくれたりするんですよ。
それって特別感があって、私も一回だけとったことあるんですけど、一回とっちゃうと、それの楽しさを覚えてしまう。味を占めるじゃないけど、またとりたいなとか。お金を使ったほうが楽しいっていう、システムではあります。
女性の毎月の給料は約30万円。その8割、約24万円はホストに使うといいます。
なぜそこまでホストクラブに通い続けてしまうのでしょうか?
ホストクラブに通う会社員(26):
私のことを否定はしないんですよね、肯定しかしない。服新しいのを着ていても褒めてくれるとか、髪の毛の色変えても「かわいくなったね」って言ってくれるし、「大変だったね」とか。出張とか行ったら「お帰り」とか。
毎日送り合っているというLINEには、「お疲れ様、ちゃんと寝て今日は楽しもうね」と、女性をいたわるようなやりとりも。
ホストクラブに通う会社員(26):
ホストクラブってお客さんのこと「姫」って呼ぶんですけど、本当に文字通り“姫扱い”をしてくれるんですよ。私はめちゃめちゃ美人なのか?みたいな。本当「姫」なのかっていうなんかそういう扱いをしてくれるし、何も考えずに女の子でいれるじゃないけど、こういうとこが好きだよってめっちゃ言ってくれるし。
恋愛っていう面であんまりいい思いってしたことなくて、女の子扱いをされることが少ないんですよね。学生時代にこういうことしたかったなとか、こういうふうにデートしてみたかったなとか。なんかこういうことを言ってほしかったなとか…。
ホストクラブに通う会社員(26):
なんか寂しいなとかっていうところを、本当に全部埋めてくれてるなっていう感じはありますかね。自己肯定感は死ぬほど上がります。そういうのは本当に全部、今の担当さんのおかげで、(心の空洞が)埋まりましたね。
店の中でも、外でも、常に「欲しい言葉」をくれて、心の空洞を埋めてくれる。それがホストクラブに通う理由だと話す女性。
今後も、自分の払える金額の範囲内で、ホストクラブに通うつもりだといいます。
急増する「金銭トラブル」現役ホストが警鐘
しかし、ホストクラブに通うことは、良い面だけではありません。
昨今は、「金銭トラブル」に発展する事例が急増しており、業界の中でも問題視されつつあるといいます。
大阪でホストクラブの社長を務め、自身もホストである響涼聖さんは、その中でも、会計を後日で支払うと約束しサービスを受ける「売り掛け」について、自身の店では「売り掛け」を推奨せず、女性が借金をしてまで店通いをしないよう注意しているといいます。
響涼聖さん:
本当に、ホストに関連することが社会問題化しているので、業界を良くしたい、業界のあしき風習なんかを、なくしていきたい。
(めざまし8 11月8日放送)