おじいちゃんやおばあちゃんが集まり、お年寄りのイメージがある巣鴨にいま異変が起きている。10代~20代の人が集まり、“おばあちゃんの原宿”が、本当の原宿のようになっているのだ。

そこで今回の「ココ調」は、“おばあちゃんの原宿”になぜ若者が集まるのか調査した。

巣鴨に若者集結!魅力は“安い”ところ

商店街で調査を始めると、かばん屋さんの店頭に若い女性の姿があった。アクセサリー屋さんにも若い女性がいる。

なぜ巣鴨に集まるのだろうか?

この記事の画像(32枚)

若者に話を聞くと、「ここら辺安いお店多い」「池袋とか新宿よりも安いイメージ」と、他の繁華街よりも“安い”と話す。
さらに、20代女性が買い物したは「マルジ」。

20代女性:
雑貨とか日用品が置いてあるお店で、布巾とかかわいいやつを買ってきました。

ーーこれ158円ですか!?

20代女性:

めっちゃ安いんですよ


また、“ととのう”スポットもあるそうだ。

20代男性:
温泉がありますね。最近“ととのう”っていうのがはやっているので、それ目的で行ったんですけれど、いい施設でした。

若者に人気の「東京染井温泉Sakura」には、内風呂が3個、

外に出ると露天風呂が3個、さらにサウナが2個ある。

本格派クレープやハチミツソフトが映え

巣鴨にいた10代~30代100人に、巣鴨の魅力をアンケート。

第3位は、「味も見た目も良いスイーツ」。

30代女性:
食べ歩きで来ました。

10代女性:
おいしい食べ物屋さんもいっぱいあって、すてきな街だなと思いました。

30代女性:
かき氷を食べに来ました、大阪から。最高でした。

20代女性3人組:
パティシエさんが本気で作るクレープみたいな、コンセプトのクレープ屋さんがあって、芸術作品感ありますね。

「Patisserie Swallowtail Maji Crepe」が販売しているアート作品のようなクレープ「抹茶モンブラン(期間限定)」800円。
味だけではなく、見た目にもこだわったパティシエが作る本格派クレープだ。

彫刻のようなチョコレートも全て手作りだ。

巣鴨には、他にもハチミツを使ったスイーツがあった。

10代女性2人組:
ハチミツの専門店のソフト(クリーム)とかが映え。

SNSで映えると評判のソフトクリームは、「杉養蜂園 巣鴨とげぬき地蔵店」で販売しており、若い女性が購入していた。

人気の新商品は、“ジャラ蜜”というユーカリの花から採れた高級ハチミツがかけられている。
「ビーポーレン ソフトクリーム~ジャラ蜜かけ~」700円

原田葵アナウンサー:
ハチミツがとっても甘くて、鼻にふわっと香りが抜けていきます。とってもおいしいです。


ちなみに、訪れていた人に、巣鴨に来たきっかけを聞くと…

20代女性:
インスタで調べていたら出てきて、おいしそうだなと思って。

20代男性:
インスタグラムで見つけて。

おいしそうなスイーツをSNSで見つけた若者たちが巣鴨を訪れていた。

若者向けのお店やフォトスポットを設置

10代~30代に聞いた巣鴨の魅力第2位は、「若者向けの店が多い」。

10代女性:
若者向けのお店もたくさんあるのかなって。

10代女性:
いろんなお店、若者向けとかもあったので楽しかったです。

若い人でにぎわうカプセルトイ専門店や、若者向けの靴や服、小物を販売しているお店があった。

今年4月にオープンした「福代牛乳店/rnnn」は、おしゃれなカウンターの反対側にはバッグや靴などの小物が並び、若者向けの商品を販売。
店内では、小さい子どもを連れたお母さんや、若いカップルがくつろいでいた。

さらに、おそば屋さん「地蔵そば 大橋屋」の壁には、SNS映えしそうなフォトスポットを設置。

1947年創業の飴の専門店「金太郎飴」では…

金太郎飴 専務取締役・新藤康之さん:
今の若い方も買いやすいように、少しおしゃれなパッケージい入れ替えてっていう。

パッケージをおしゃれにするなど、若者向けに工夫。

おばあちゃん向けの服や下着を販売するお店では、“推しカラー”を打ち出した商品が並ぶなど、巣鴨の商店街にある23店舗が若者に向けたサービスを展開している。

照明や椅子…レトロ喫茶店人気で再注目

10代~30代に聞いた巣鴨の魅力第1位は、「レトロ感・落ち着いた雰囲気」。

10代女性:
レトロな感じでかわいいなって。

20代女性:
竹下通りとか行くと疲れちゃうけど、ここはすごくゆったりしているので癒やされる。

新しいお店や昔ながらのお店が混在する巣鴨。
原宿などと比べて“落ち着く”と若い世代にいま人気だ。

中でも若者の心をつかんでいるのが、「喫茶店」。

20代女性:
落ち着いた雰囲気の喫茶店とかもすごく多くて、よくご飯食べたりするんですけど。

「喫茶専門館伯爵」に行ってみると、天井にはステンドグラスや赤い椅子などがあり、レトロ感が満載。店内には、大勢の若いお客さんの姿があった。

巣鴨には、昔から営業するたくさんの喫茶店があり、レトロブームで再注目されている。

訪れていた20代女性:
小物とかも全部アンティークというか、時代を感じるモノばかりで、椅子がすごくかわいくてお気に入りです。

珈琲専門館伯爵 支配人・三田村豊さん:
ここ数年ですね、インスタとかであげてもらっていて(若いお客さんが)増えていると思います。

調査の結果、レトロブームやSNSの普及、そして若者を意識したお店が増えたため、巣鴨に若い人がたくさん来るようになっていたことがわかった。
巣鴨は、若い人か年配の人まで、たくさんの人にとって居心地がいい街のようだ。
(「めざましテレビ」『ココ調』11月6日放送分より)