10月の平均気温は過去5番目の高さで、2月から9カ月連続で平年を上回ったことが分かりました。この異例の暑さにより、今、作物に“異変”が起きているのです。

めざまし8は都内の農園を緊急取材!
異例の暑さの影響で、根菜類がほぼ全滅の状態だといいます。
野菜の成長の遅さを例年と比較
東京・立川市で葉物や根菜類も栽培している農園を取材。今年の異変は例を見ないといいます。
カラフル野菜の小山農園 小山三佐男 代表:
例年ですと、種をまいて野菜が生い茂って収穫している状況なんですけど、今年は種をまいても一切芽が出なかった。

サラダなどに使われる、彩り鮮やかな「ハーモニーニンジン」は、例年、7月下旬に種をまき、本来なら収穫の時期を迎えているそうですが…
カラフル野菜の小山農園 小山三佐男 代表:
ちょろちょっと1割出てるか出てないかの状況ですね。

カラフル野菜の小山農園 小山三佐男 代表:
このニンジンもこんな感じですよね、根っこも髪の毛くらい…。

暑さにより地中の温度が高くなった影響か、ほとんど発芽せず。
中には、約10センチ前後の“髪の毛サイズ”にしか成長しなかった物も。

一方、思わぬ収穫もあったといいます。
カラフル野菜の小山農園 小山三佐男 代表:
夏の野菜と言われている、トウモロコシが絶好調なんですよね。こんな感じでヤングコーンがちゃんとなってるんです。

通常は、6月から7月上旬に収穫する夏野菜の「ヤングコーン」。
今年は異例となる、2度目の収穫だといいます。

また、これから収穫を迎える冬野菜への影響については。
カラフル野菜の小山農園 小山三佐男 代表:
冬野菜の白菜やキャベツは暑いと開いたままになっちゃう、なので甘くないキャベツとか、白菜ができる可能性があります。
また、この長引く暑さは、ある「秋の風物詩」にも、影響をもたらしています。
イチョウの葉も青々と…紅葉は一体いつから?
異例の暖かさとなった10月。
10月31日、東京・八王子市にある甲州街道の「イチョウ並木」では、約4㎞にわたり色づきが遅れています。
めざまし8は専門家と一緒に、取材に向かいました。

日本樹木医会 小林明 理事:
このイチョウなんかは青々してますね、秋を迎える葉っぱじゃない色合いですね。いまだ青々としてるのは、今も暖かいんだなっていうことがイチョウも教えてくれてますね。

去年はすでに葉が黄色くなり始めていたイチョウ並木ですが、今年はほとんどの葉がまだ青々としています。

日本樹木医会 小林明 理事:
今年の方が遅いですね、紅葉の始まりが。紅葉のスイッチが入る最低気温7~8℃になる日が遅れています。従って紅葉がいまだ始まっていないと考えられますね。

日本樹木医会 小林明 理事:
この後、最低気温が7~8℃に下がれば、以降はこれだけ立派な緑になってますので、良い色の紅葉が楽しめるかと思います。
こうした中、東京では、2日から11月としては異例の夏日の予報も出ています。
(めざまし8 11月1日放送より)