上皇后美智子さまが、10月20日、89歳の誕生日を迎えられました。

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赤坂の仙洞御所に移られて、1年半。
宮内庁によると、庭を訪れるツクツクボウシやエンマコオロギの声に耳を澄まし、季節の草花を楽しみながら、上皇さまと穏やかな日々を過ごされているといいます。

最近のご体調について、フジテレビ皇室担当の橋本寿史解説委員はこう話します。

橋本寿史 解説委員:
依然として午後になると熱が上がるということは続いていらっしゃるようです。37度前後で幅があるような感じで。あと心不全の判断指標のBNPという値があるんですけれども、これもですね、正常を超える数値が続いているということではあります。
ただ、日常生活に影響はないようで、これまで同様に規則正しい生活を送られています。

美智子さまが、毎日の生活の中で続けられていることのひとつが、上皇さまとの朝夕の散策です。

橋本寿史 解説委員:
美智子さまは散策の途中、立ち止まられたり、ちょっと苦しそうなお顔をされるようなケースもあるようです。その時には上皇さまは「大丈夫?大丈夫?」とお声をかけ、立ち止まってご様子を伺うと。とても相手のことを、お2人お互いに気遣い合っている。そういうような話というのを側近から聞いています。

4年ぶりの私的旅行に込められた思い

コロナ禍以降、外出を控えられていた美智子さま。

今年5月には、4年ぶりとなる私的旅行で、京都と奈良をご訪問されました。この訪問には、美智子さまの“深い思い”が込められていたといいます。

美智子さまはこれまで、皇室にゆかりのある文化財などの支援を行われてきました。

5年におよぶ修復作業の末、今年公開された明治天皇の后、昭憲皇太后が着ていた「大礼服」の修復には、ご自身の、本の売り上げの一部を寄付するなどプライベートなご支援も。

修復が終わった大礼服をご覧になった際は、ドレスの修復をした職人にねぎらいの言葉をかけられたといいます。

染技連 矢野俊昭 社長:
刺しゅうの針を使うんですが、この日本刺しゅうの針を作っているお店が、日本の1軒だけで、職人さんがお二人なんですよ。そのことを非常に驚かれていましたね。
最後に「大変な仕事ですが、頑張って続けてください」という言葉をいただきましてね。長いことこの仕事してきて、よかったなって。

美智子さまは、こうした“ふれあい”のひとつひとつをとても大切にされているといいます。

橋本寿史 解説委員:
一番大切にされているのが、(上皇さまと)お二人でお話をするということ。
外出をされると色々な方々にお会いになることもできますし、色々なものをご覧になることができる。そこを話題に色々と時間を過ごされるというのも、お二人にとっては大切な時間になっていると思います。
(めざまし8 10月13日放送)