日本一の歴史と伝統を誇る「南陽の菊まつり」が10月6日開幕した。昔話の「鶴の恩返し」がテーマの菊人形や、山形県内外のフラワーアーティストが手掛けたフラワーアートの数々が山形・南陽市内を彩っている。

菊人形のテーマは「鶴の恩返し」

1912(大正元)年に始まり、2023年で111回を数える南陽の菊まつりは、期間と会場を2つに分けて開催される。

フラワーアーティストが手掛けたフラワーアート
フラワーアーティストが手掛けたフラワーアート
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10月6日から始まった前期の見どころは、宮内地区の熊野大社境内とその周辺に設置された、菊人形とフラワーアートだ。県の内外のフラワーアーティストが手掛けた力作が、訪れる人を楽しませている。

中でも菊人形は、南陽市が発祥の地とされる昔話の「鶴の恩返し」がテーマとなっていて、豪華な人形と月に映る真っ白な鶴の対比が目をひく。

神社の神楽殿に設置されたアート
神社の神楽殿に設置されたアート

神社の神楽殿に設置されたアートは、菊の模様に編みこまれたニット生地を取り入れ、和と洋が融合した作品となっている。

「様々な感動・感情を味わって」

来場した人は「こういう世界もあるんだと、楽しく見させてもらった」「古いものと新しいものが混ざった感じが新鮮に映る。非常に良かった」などと感想を語った。

南陽市菊まつり実行委員会の結城秀人委員長は「様々な感動や感情を味わってもらい、お連れ様と一緒に語らってもらえれば」と話す。

「南陽の菊まつり」は、熊野大社周辺が会場の前期は10月16日まで。愛好者が育てた菊花の展示を中心とする後期は、中央花公園で10月17日から11月5日までとなっている。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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