10月5日午後5時過ぎ、長野県と岐阜県の県境にある標高3180mの「槍ヶ岳山荘」の前で撮影した映像では、雪が積もっているのがわかります。

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5日、富士山でも初冠雪を観測しました。

夏の猛暑から一転、寒さが広がりつつある日本列島。3連休を前に、紅葉の名所はどうなっているのでしょうか?

まもなく紅葉シーズン 今年の紅葉は?

北海道・大雪山系の黒岳でも10月3日に初雪を観測。
目の前には紅葉が広がり、奥の山は雪化粧しているのがわかります。

長野県小谷村にある栂池自然園や、富山県立山町でも紅葉シーズンが到来。
山は黄色や赤色に染まり始めています。

5日、「めざまし8」も紅葉を探し、紅葉の名所、栃木県日光市に行ってみると例年とは違うある変化が起きていました。

ディレクター:
ありました。こちらの木は紅葉してますね。まだ緑の部分は多少あるんですが、上の方とかは赤くなっています。

日光に来た観光客:
(紅葉は)全く始まってないと言ってもいいじゃない…。

自然公園財団日光支部 石井綾さん:
今年はちょっと冷え込みがあまいこともあって(紅葉は)遅いかなという印象ではあります。

自然公園財団・日光支部の石井さんによると、1日の最低気温が5℃以下の日が数日続かなければ紅葉にはなりにくい、といいます。

自然公園財団日光支部 石井綾さん:
この3連休は紅葉には早いかなと思うので、10月中旬からそれ以降の方が(きれいに見られる)可能性が高いと思いますね。

本格的な紅葉シーズンが始まる日本列島。今年ならではの紅葉が見られる可能性が出てきました。
実は、大きな寒暖差がこれから見頃を迎える紅葉にとってはとても重要な要素なのです。

きれいな紅葉になる三カ条

株式会社もみじかえで研究所の本間篤史さんによると、「きれいな紅葉になる三カ条」というものがあります。

1つ目は「台風が少ない」こと。葉のダメージが少ない!
2つ目は「暑い日が続く」こと。日照時間が多いと葉がたくさん育ち多くなり、見応えのある紅葉に!
3つ目は「寒暖差が大きい」こと。1日の寒暖差が10℃以上あるときれいに色づきます!

では2023年はどうなのかというと…

今年暑すぎたということもあり、場所によっては葉にダメージがあるところもありますが、標高の高い場所ではこの三か条が揃っていて、見応えのある紅葉になるようなんです。

どれほど違うのか、実際の写真で比べてみます。
長野県の標高1900mにある「栂池自然園」。

2022年の栂池自然園
2022年の栂池自然園

2022年の同じ時期に比べると…

2023年10月3日の栂池自然園
2023年10月3日の栂池自然園

10月3日の写真では、赤がより濃く鮮やかに色づいているのがわかります。

2023年の方が深みのある赤に色づいているのが分かる
2023年の方が深みのある赤に色づいているのが分かる

各地の紅葉の見頃は?
日本気象協会の最新の見頃予想を見ると、この3連休はまだ早いかもしれませんが、北海道の層雲峡や青森の奥入瀬渓流など、色づき始めの紅葉が見られるところもあるかもしれません。

(めざまし8 10月6日放送)