防衛省は9月28日、宇宙分野における民間の先端技術や知見を得るため、東京都内のシェアオフィスに拠点を新設すると発表した。
航空自衛隊が10月2日に新設するのは「宇宙協力オフィス」。
宇宙分野のスタートアップなど約250社が入る港区虎ノ門のシェアオフィスに構える。
宇宙や通信分野に関わる佐官級の自衛官数人が常駐し、調査研究と情報収集に加え、航空自衛隊の活動の周知のため、セミナーなどのイベントを開催していく方針。
内倉航空幕僚長は会見で、「官民協力を通じて、我が国全体の宇宙空間における能力向上につなげていきたい」と語った。
航空自衛隊としてシェアオフィスに拠点を設けるのは今回が初めてで、民間企業が持つ先端技術や知見を、防衛装備の研究開発などに生かす狙い。
オフィスの賃料は半年で1320万円ということで、内倉空幕長は「額に見合った成果を追求していく」と強調した。