先週末から急に朝晩冷え込むようになった。今後も1日の寒暖差が大きい日が続きそうだ。体が慣れずに体調がすぐれないという人も多く、こうした寒暖差による影響を「寒暖差疲労」という。どう改善すればいいのか医師に聞いた。

急に朝晩冷え込むように…

9月26日朝の長野市。通勤・通学の時間帯はジャケットやカーディガンなどを羽織る人が多くいた。

これまで厳しい残暑が続いていた県内。先週末から朝・晩はこの時期らしい気温まで下がるようになった。

朝晩冷え込むように…
朝晩冷え込むように…
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中央アルプスでは「初氷」

高い山では「初氷」も観測されている。

25日の中央アルプスの西駒山荘。先週初めまでは最低気温が10℃以上の日が続いたが、ここ数日は一気に3℃前後まで下がったという。一気に冷え込んだ。

「初氷」 提供:西駒山荘
「初氷」 提供:西駒山荘

気温差10度以上の日も…

9月17日から25日までの長野市の最低・最高気温。

最低気温は先週と今週では10度ほど違う日もある。さらに1日の寒暖差は24日・25日は10度以上だ。

長野市の最低・最高気温
長野市の最低・最高気温

「体が慣れない」「疲れやすい」

気温の大幅な変化に体調がすぐれないという人もいた。

「朝は寒くて、窓開けて寝たら声ガラガラになった。昼はすごく暑くて、体力的にきつい」、「建物の中だと冷房が効いていて、外に出ると温度が違い、体が慣れない感じ」、「夏がずっと続くのかなと思っていたが、いきなり寒くなって毎日疲れる」などといった声が。

長野市内(9月26日)
長野市内(9月26日)

だるさ、頭痛…「寒暖差疲労」

こうした寒暖差による影響を「寒暖差疲労」という。

宮沢医院の宮沢政彦院長は、「“寒暖差疲労”は気象病の一種で、症状は全身の倦怠感、だるさ、冷え、頭痛、イライラとか、人によっては胃腸障害、下痢も訴える」と話す。

宮沢医院・宮沢政彦院長
宮沢医院・宮沢政彦院長

原因は「自律神経」の乱れ

1日の気温差が7℃以上になると「寒暖差疲労」が起こりやすくなると言う。

原因は体温調節の役割がある「自律神経」の乱れ。

宮沢院長は、「昼の暑さに対応しようとして、自律神経が活発に動くが、夜は夜で寒さに対応しないといけないので自律神経が乱れ、体の不調が起こる」と説明する。

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どう改善すれば?

では、どのように改善すれば良いのだろうか?

自律神経を整えるためには40℃くらいのぬるめのお湯に10分ほどつかる。散歩などの軽い有酸素運動で代謝を良くする。耳のマッサージで血行を良くすることが効果的とされている。

宮沢院長は、「自律神経は首筋や耳の周りに集まっている。体を冷やさないようにして、マッサージをしたり、軽い運動、体の内側からもあたたかくする食事が大事。しっかり入浴する、規則正しい生活、質の良い睡眠を」とアドバイスしている。

どう改善すれば?
どう改善すれば?

(長野放送)

長野放送
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