バレーボールのFIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023は女子大会3日目を終えて、日本代表(世界ランキング8位・9月19日時点)は開幕3連勝。19日のプエルトリコ戦では3-0で勝利を収めた。4戦目となる20日はヨーロッパの伝統国ブルガリア(同18位)と対戦する。

1980年モスクワオリンピックで男子が銀メダル、女子が銅メダルを獲得したブルガリア。なお、女子はこれが唯一のオリンピック出場となっている。
世界ランク18位 ブルガリア
以降は他国の台頭やヨーロッパ全体のレベルが上がった背景もあり、国際大会への出場こそあれ、目立つような成績を残せていない。昨年の世界選手権は17位、今年のネーションズリーグも13位といった具合だ。

ただ、ワールドカップバレーを前にした今夏のヨーロッパ選手権では7位と奮闘。準々決勝進出が懸かったスロバキア戦ではフルセットを勝ちきり、その試合では選手を大胆に入れ替える戦術が奏功したほか、オポジットのラドスティナ・マリノバ(背番号17)がチーム最多21得点と活躍した。強豪ひしめく欧州圏で磨かれている分、地力はある。

今大会でのここまで3試合をひも解いても、攻撃の中心はマリノバ。また、17日のトルコ戦(世界ランキング1位)でチーム最多3本のブロックポイントをマークしたミドルブロッカーのボリスラヴァ・サイコバ(背番号14)が守備の軸となる。
地力あるブルガリアに日本は
ヨーロッパ選手権ではマリノバやキャプテンでアウトサイドヒッターのミロスラバ・パスコバ・カネバ(背番号6)に続くポイントゲッター不在が課題だった。

だが、ここにきて攻撃枚数が増加。19日のブラジル戦(世界ランキング4位)ではマリア・ヨルダノバ(背番号5)がチーム最多19得点、女子U19ブルガリア代表から合流した18歳のオポジット、ミカエラ・ストヤノバ(背番号21)が13得点をあげ、フルセットの末に敗れはしたものの、先に2セットを奪ってみせた。

日本としては古賀紗理那主将や井上愛里沙、林琴奈のサイドアタッカーを中心に据えつつ、ミドルブロッカーを絡めた多彩な攻撃を仕掛け、勝機をたぐり寄せたい。
文/坂口功将(月刊バレーボール編集部)
FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023
日本戦全戦をフジテレビ系独占中継!
女子大会:9月16日(土)-9月24日(日)
男子大会:9月30日(土)-10月8日(日)
東京・国立代々木競技場 第一体育館にて開催