「開けて、開けて!」という警察官の声が響き、騒然とする東京・八重洲。9月19日午前9時過ぎ、建設現場で鉄骨が落下し5人が死傷する事故が起きた。

東京駅前の建設中ビルで事故 作業員が巻き込まれる

事故発生から約30分後、周囲には複数台の救急車が止まり、ケガ人とみられる人が次々と搬送されていた。

この記事の画像(13枚)

事故があったのは、JR東京駅の八重洲口から約200mのところにあるオフィスビルや飲食店が立ち並ぶ一角。午前9時20分ごろ、ビルの建設現場で作業員が鉄骨とともに落ちたと119番通報があった。

警視庁と東京消防庁によると、5人の男性作業員がビルの7階部分で梁(はり)の組み立て作業をしていたところ、クレーンから伸びたワイヤーで固定されていた梁が、何らかの原因で外れ、作業員とともに3階に落下したという。

5人の男性作業員はビルの7階部分で梁(はり)の組み立て作業をしていた
5人の男性作業員はビルの7階部分で梁(はり)の組み立て作業をしていた

この事故で建設作業員5人が病院に搬送されたが、原裕一郎さん(33)と花田大和さん(43)の2人が死亡し、40代の男性作業員が重体、残る2人のケガの程度は分かっていないが、命に別条はないという。

クレーンから伸びたワイヤーで固定されていた梁が、何らかの原因で外れ、作業員とともに3階に落下
クレーンから伸びたワイヤーで固定されていた梁が、何らかの原因で外れ、作業員とともに3階に落下

落下した鉄骨の重さは約15トン。当時、付近にいた人はすさまじい衝撃音を耳にしていた。

近隣で働く人たちは、すさまじい衝撃音を耳にしていた
近隣で働く人たちは、すさまじい衝撃音を耳にしていた

近隣で働く人:
本当に雷が落ちたような感じの音ですね。地響きもしていた感じだったので。

近隣で働く人:
最初はドカンって大きな音がしたんですけど、その後は金属の音が続いて、落ちているような感じがしました。

警視庁は業務上過失致死傷を視野に事故原因を捜査
警視庁は業務上過失致死傷を視野に事故原因を捜査

事故があったビルは2021年に着工し、内部には大規模なバスターミナルも整備され、東京の新たな玄関口となる予定の建物だ。警視庁は、業務上過失致死傷を視野に詳しい事故の原因を調べる方針。
(「イット!」9月19日放送)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(13枚)