台風7号は8月15日早朝に、紀伊半島に上陸した。現在は、淡路島付近を北西に向かって進んでいて、東海地方では、三重県を中心に激しい雨、暴風の被害が出ている。

台風7号 東海3県にも被害…依然、警戒が必要

台風7号の上陸で、15日未明から三重県を中心に暴風が吹いた。

午前4時の伊勢市では、踏ん張らないと立っていられないほどの強い風が吹いていて、工事現場では壁が道路側に倒れているところがあった。

台風による強風で倒された壁
台風による強風で倒された壁
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尾鷲市では、午前2時16分に37.9メートルの最大瞬間風速を観測し、看板が飛ばされたり、建物のシャッターが壊れたりする被害が出ている。

午前5時半ごろの鳥羽市では道路に水がたまり始め、車で走っていると大粒の雨で、かなり視界が悪くなっていた。

大雨により車の前方は見えにくくなっていた
大雨により車の前方は見えにくくなっていた

三重県の宮川では、1時間に76ミリの非常に激しい雨が降り、24時間降水量は、595.0ミリとなっている。

この台風で15日朝、四日市市で通勤途中の55歳の男性が、風にあおられて転倒し、顔を打って軽傷を負った。

三重県熊野市では未明に停電も発生した。

ホテルが停電 「久しぶりの大きな台風」

取材班が宿泊していたホテルでは、電気がつかず、エレベーターや自販機も使えない状態になった。

停電が発生した地域も
停電が発生した地域も

熊野市のホテルなみの担当者:
4〜5年はこういうこともなかった、本当に久しぶりの大きな台風で停電があった。時間が時間なので、みなさん起きてこないか(心配)

また、水道も止まっていた。

三重県では、一時3万3410戸で、停電が発生した。

また、熊野市では店の看板が落下し、地面でばらばらになっていたり、一部がなくなっているシャッターもあった。

地下街から出られず…デパートも臨時休業

朝になると、名古屋でも朝は風雨が強まっていた。

リポート:
午前8時過ぎの中区栄です。雨と風が強くなってきました。150m程先は視界が悪くなり見えなくなっています

地下街の出入り口には強い雨のため、外に出られなくなった人もいた。台風の影響で、栄のデパートも臨時休業を決めた。

岐阜県大垣市で土砂災害警戒情報が発表されているほか、午後1時半現在、各地で暴風などの警報が出ている。また、三重県紀宝町の全域などに避難指示も出されている。

【暴風警報】
愛知県西部、愛知県東三河南部、岐阜美濃地方、三重県全域

【洪水警報】
三重県中部、三重県伊賀、三重県南部

【避難指示】
愛知県:豊川市の一部
岐阜県:大垣市の一部
三重県:紀宝町全域、伊勢市の一部、亀山市の一部、熊野市の一部、伊賀市の一部、大台町の一部、玉城町の一部、大紀町の一部、紀北町の一部

(東海テレビ)

東海テレビ
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