防衛省は、21日、アメリカ軍横田基地で、有害性が指摘される物質を含む泡消火剤が漏出していた問題について、東京都などに対し、漏出の場所や量など詳細な情報を提供したと発表した。
防衛省によると、2010年から2012年の間に、横田基地内の消防署や格納庫などで、有機フッ素化合物=PFASを含む泡消火剤の漏出が3件確認された。
漏出量は3件合わせると、3千リットルを超えるが、アメリカ軍はいずれも「基地の外に流出したとは認識していない」と回答しているという。
防衛省は、東京都など関係自治体に対し、漏出の場所や量など詳細な情報を提供した。
また、防衛省は2019年1月に、アメリカ軍から報告書を得ていた。
それにも関わらず、公表が遅れたことについて、「アメリカ側との調整に時間がかかったうえ、明確に引き継がれておらず、省内の連携が不十分だった」などと説明した。