大雨被害が徐々に明らかになってきた。佐賀・唐津市浜玉町の土砂崩れ現場から約100メートルの神社では社殿が倒壊し、境内は川のようだ。500年前に建立され、地区の住民が集ってきた場所は、手付かずのままとなっている。
激しい濁流…流木も
サガテレビ・川野優也アナウンサー:
唐津市浜玉町の土砂崩れ現場から100メートルほど登った場所です。水が道路を勢いよく流れています。土砂崩れで奥にある神社も大きな被害を受けました

唐津市浜玉町にある今坂神社では、激しい濁流が階段を流れ、流木なども絡みついている。

サガテレビ・川野優也アナウンサー:
神社の社殿の1つが崩れてつぶれています。境内にも川のように水が流れていて、奥では水が滝のように注ぎ込んでいる状態です
神社は「心のよりどころ」
浜玉町今坂地区・筒井高宏区長:
先が思いやられる。いやー…

今坂地区の区長・筒井高宏さんは、土砂崩れから5日たった14日に、初めて神社の被害を目の当たりにした。

浜玉町今坂地区・筒井高宏区長:
「こんなことがあるのか」と。ちょっと…水の流れが全然ここに来る流れではない。新たな川ができている…

最初に今坂神社が建立されたのは約500年前だ。現在は年に5回ほど祭りが開かれ、地区の住民が集まって交流していた。

浜玉町今坂地区・筒井高宏区長:
心のよりどころというか…。畳は無かった。拝殿は板張りで…
ーー全然関係ないもの?
浜玉町今坂地区・筒井高宏区長:
そうそう、そうです
再建目指すも「途方に暮れる」
復旧にかかる費用は数千万円。神社は地区で所有しているため、基本的には約70世帯の住民同士で費用を出し合い、再建を目指すことになる。

浜玉町今坂地区・筒井高宏区長:
いやーちょっと…どうしようか途方に暮れる感じ

区長の筒井さんは、神社の再建のためにクラウドファンディングも検討しているという。
(サガテレビ)