那覇空港から車で1時間あまり。
サトウキビ畑の先に広がる真っ青な海…。

ここは沖縄、美しいビーチがあることで人気の伊計島。
京都からの観光客:
沖縄で一番キレイやと思ってます
東京からの観光客:
見ているだけでも癒やされる
ところが、島内のあるビーチで適用されている“独自ルール”が今、物議を醸している。
戸惑う観光客…ビーチを目の前に「じゃあ、いいです」
取材ディレクター:
あちらがビーチの入り口のようですね

「イット!」のディレクターが入口に向かうと…。

そこにはスタッフと、券売機のようなものが待ち構えていた。
そして…。

伊計ビーチのスタッフ:
入場の際なんですが、お1人400円…
スタッフによると、このビーチに入るためには、大人1人400円(小学生300円)の料金を支払わなければならないのだという。

やってきた客の多くは、入場料を請求されることを知らないようだ。

スタッフに促され、戸惑いながらチケットを買う人もいる一方、このような人も…。

客:
ああ どうしようかな…じゃあ、いいです
ビーチに入るのをやめた客:
(料金がかかることは)雑誌とかも見たが全然そんなこと書いてなかったんで
ビーチに入るのをやめた客:
え、なんで?って。もう普通に帰ろうかって(ビーチを)見ずに
入口以外でビーチに入れる場所を探してみるが…。

取材ディレクター:
奥までズラリとフェンスと木に囲まれていて、中には入れない状況です

ビーチはフェンスで囲われていて、入り口のある建物を通らないとビーチには入れないようになっている。
しかし、ここはホテルのプライベートビーチなどとは異なる公共のビーチ。

県の条例では、本来「入場料」を徴収することはできません。
このビーチをめぐっては複数の利用客から、条例違反ではないかとの問い合わせや苦情が沖縄県に寄せられているという。
“入場料”ではなく…「駐車料金と維持管理費」
なぜこうしたことが堂々と行われているのか。
ビーチを管理する、地元業者の責任者に話を聞いた。

ビーチを管理する地元業者の社長:
弊社としては“駐車料金”と、中に入ってからの“維持管理費”ですかね。(ビーチの)環境、それを守るためのお金です
大人1人400円は“入場料”ではなく、あくまで駐車場の料金、かつ、ビーチの清掃を行うための管理費で、条例違反ではないという。

利用者からは、様々な声が…。
利用者(20代):
あ、“払うんだ”と。ちょっとくらいならいいのかなとも思ったが、1000円くらいだとちょっと(ためらう)
利用者(30代):
むしろいいと思います。キレイな海を維持するのに無料で人を雇うこともできないから
キレイな海を楽しむには、どうあるべきか…。沖縄県は、今後も調査するとしている。
(「イット!」7月17日放送)