京都アニメーション放火殺人事件から、18日で4年。
裁判が始まるのを前に、娘を亡くした遺族が「裁判で真実を話してほしい」と、思いを語った。

京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオの跡地では、18日午前10時半ごろから、追悼式が営まれ、遺族など約150人が参列した。

4年前、第1スタジオが放火された事件では、36人が死亡、32人が重軽傷を負った。

殺人などの罪で起訴された青葉真司被告(45)の裁判員裁判は、9月から始まり、2024年1月に判決が言い渡される予定。

亡くなった石田奈央美(いしだ・なおみ)さん(当時49)の母親は、「裁判で、青葉被告は真実を話してほしい」と胸の内を明かした。

石田奈央美さんの母「いまだに涙が出てきます」

ーー 奈央美さんのためにも本当のことをしゃべってほしい?
そう、それが第一やね。望むところや。ちゃんと言ってくれないと、何があったかわからない。何のために火をつけたのか。

一方、孫を亡くした遺族は、取材に対し、「年月がたち、真実を知りたい気持ちよりも、早く事件を忘れたい気持ちが強くなった。裁判でどんな結果が出ても、孫がかえってくることはないからです」と話した。