新鮮なヤギのミルクで作った手作りお菓子の専門店
岩手・宮古市、宮古駅の前でひときわ目を引く真っ赤なお店が1号店の「パティスリー レ・ド・シェーブル」。フランス語で「ヤギのミルク」という意味。
石橋美希アナウンサー:
お店にある商品は、すべてヤギのミルクを使っているんです
ショーケースには、その日の朝にしぼった新鮮なヤギのミルクや、手作りの洋菓子が10種類以上並ぶ。
ヤギミルクで作ったカスタードクリームをたっぷり使った「シュークリーム」や、トマトを生地に練り込んだ彩り鮮やかなショートケーキなど、見た目も可愛いと評判。
お店を経営する前田英仁さんは、香川県出身。
以前は東京で飲食店を経営していたが、3年半前に宮古市に移住した。
レ・ド・シェーブル 前田英仁さん:
つつましやかで、芯が強くて、しっかりした方が多くて。非常に東北の方が好きになりまして
20年ほど前に購入した牧場で、一から酪農を始めた前田さん。
知人の勧めで飼うことになったヤギへ、可能性を感じたという。
レ・ド・シェーブル 前田英仁さん:
ミルクを飲んでみたところ、全くにおいもないですし、非常に甘くて、きめが細かくて、とてもおいしいなと。もしかすると、放牧で、きちんとした自然に近い状態でストレスなく飼うと、おいしい高品質なミルクがとれるのかなと思って
放牧でストレスフリー おいしいミルクの秘密
宮古市の中心部から車で20分ほど離れたところに前田さんの牧場がある。
この広大な牧場で、ストレスなく自由に生活できる環境こそが、おいしいミルクの秘密。
ヤギのミルクは、アミノ酸の一種「タウリン」が牛乳の約20倍。
母乳に近い成分なので体に優しく、栄養が豊富だといわれている。
自然放牧で育てたヤギは独特のにおいがなく、滑らかで甘いミルクになる。
さらに、穀物ではなく牧草やハーブなど自然のものを食べて育つため、季節によって味に変化が出るという。
レ・ド・シェーブル 前田英仁さん:
夏は、今ごろだと水分が多い青草があるのでそういう味になりますし。冬は乾いた草を食べたり、木の皮を食べるのでどちらかと言うと濃いミルクが出る
閉じた商店街を“チャーミングにしたい” 2号店オープン!
そして、このヤギミルク専門店「レ・ド・シェーブル」の2号店が、1号店から徒歩1分の場所に6月にオープン!
レ・ド・シェーブル 前田英仁さん:
商店街もだいぶシャッターの閉まっているお店が多くて、もう少し可愛らしい、チャーミングな街に。将来的には、微力ですけどしていけたらいいかなと思っていまして…
商店街にできる2号店は、パリの街角に佇むお店をイメージしたオシャレな雰囲気。
もちろん料理にも全てヤギを使っている。
朝はパン屋、昼はカフェの顔を持ち、さらに7月からは、夜にお酒を楽しめるビストロとして営業する。
ランチのイチオシは、夏野菜たっぷりのヤギカレー。
石橋美希アナウンサー:
スパイスのいい香りがします。歯ごたえもちょうどよくて、噛むとトロっと口の中でくずれていきます。牛肉に近い味がします。カレーともよく合いますね

デザートには、ヤギのアイスクリームとイチゴをふんだんに使ったパフェ。
甘さは控えめ、後味さっぱりでおすすめ。
モーニングのオープンサンドは、ヤギのミルクを使って焼いたパンに、色鮮やかな野菜やフルーツをのせた。

レ・ド・シェーブル 前田英仁さん
サケが捕れたり、毛ガニがあったり、海産品が多いけれど、宮古っていうと『ヤギのおいしいお菓子が有名だよね』とか、『ヤギのお店がおいしかったよね』と言われる代名詞になるような
ヤギの可能性は無限大と考える前田さん。
ヤギが宮古の名物となって、全国に広まることを夢見ている。
(岩手めんこいテレビ)