先週、ジャニーズ事務所を電撃退所した元NEWSの手越祐也さん(32)が23日午後8時から都内で記者会見を開いた。会見冒頭、手越さんは落ち着いた笑顔であらわれると「よろしくお願いしま~す」と軽やかに語り始めた。 

まず、言及したのは、会見を開いた理由について。様々なメディアでとりあげられ報道を聞いて、「あまりに事実と違う情報が多すぎたので、早く自分の口で自分の気持ちを伝えていかないといけないなと思った。手越祐也の口からいったい今までなにがあったのか、どういう気持ちなのかっていうのを皆さんに自分の口から真実をお伝えできたらいいなと思った」と語った。 

一番最初に伝えたかったこととして手越さんが挙げたのが、ジャニーズ事務所、NEWS、そしてNEWSファンへの感謝の言葉だった。「僕は未だに、ジャニーズ事務所、そして、NEWS、そして、NEWSファンのことは心から大好きです。メンバーとの間に何か問題が、トラブルがあったっていうのは1ミリもございませんし、もっと言うとジャニーズ事務所との間に大きなトラブルがあったわけでもございません」と語ると、「NEWSという最高の船を用意してくれたジャニーズ事務所、NEWSに心から感謝している」と強調した。 

さらに、退所を決めたタイミングについては、「5,6年前から心のどこかで退所というか、もっと男としてチャレンジしたいという気持ちが正直あった」と明かした上で、「しかしとにかくNEWSが大好き。他の増田貴久、加藤シゲアキ、小山慶一郎という最高の戦友のことは心から今でも大好き。自分の夢だったとしても、もしかしたら、裏切られたと思うファンの子がいるかもしれないし、傷つけられたっていうファンの子がいるかもしれないし、やっぱり、そういう子たちへの愛だったり、今まで育ててくださった関係者の皆さま、そして事務所の方々への感謝、恩、情っていうのははっきり物事言う僕ですけど、かなり深くあります」と話し、苦悩したことを明かした。 

当初は、ツアー4部作のうち最終章である4部作目を終えたタイミングでジャニーズ事務所から退所しようと思っていたといい、その4部作のリハーサルを行っていた頃に、ほかのメンバー3人に伝えると、3人からは「俺たちは手越とやっていきたい」と慰留されたという。それでも、「男手越祐也32歳として、もう一回今のこのジャニーズというものに甘えずにもうワンステップ、ステップアップする勝負がしたい」その思いは消えなかった。そんな折、新型コロナの影響でツアーができなくなってしまった。この出来事が、この先どうなるか分からないと感じるようになり、自身の将来について改めて考えるようになったのだという。 

また、活動自粛に追い込まれた2度にわたる“複数の女性達との飲酒”報道については、退所後の将来の準備のために、それを手伝ってくれる人たちと会って、準備を進めるためだったと釈明した上で、女性がいたことも、お酒を飲んだことも認めた上で、「ステイホームが呼びかけているなかで自分の未来のために出てしまったということについては反省しているし、NEWSファンの皆さんには変な誤解を与えてしまったことや、心配を与えてしまったことは申し訳なかった。ジャニーズ事務所に対しても申し訳ないと思った」と謝罪。その後、ジャニーズ事務所との話し合いをめぐっては、ジャニーズ事務所から弁護士をつけてほしいと話をされ、急遽自分自身も弁護士を準備したことを明かした上で、双方の弁護士間でやりとりした結果、「円満解除」「円満退所」になったと主張した。 

画像「手越祐也チャンネル」より
画像「手越祐也チャンネル」より
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今後については、実業家やユーチューバーへの転身については否定はしなかったが、「歌は主軸として今後も続けていきたい」と話し、歌手活動に強い意欲を示した。さらに降板した「イッテQ」への思いを語ったうえで、バラエティ番組出演の希望もあかし、「タレントとしてのオファーをくだされば全力で頑張りたい」と話した。「ファンや他のメンバーにも申し訳ないと思うが、こうやって悲しい思いをさせたからこそ、手越を応援していてよかったと思わせるような結果でみせたい」と決意をあらたにした。 

会見の模様は、午後8時から自身の名前をつけたYouTubeチャンネルで生配信され、配信15分前には2万人以上が配信開始に向け“待機”。会見が始まるとあっという間に、視聴者は100万人を突破。会見では手越さんがこれまでの経緯を語った後、質疑応答を受け付けた。生配信による会見は、予定の1時間を超えて、午後9時30分現在も続いている。なお、会見前には、手越さんツイッターを更新。「#手越会見 で質問貰ったことを時間があれば読み上げてお答えできればとも思ってます!何か気になることがあればツイートしておいてください」と、ファンからの質問にも答えると“事前予告”するなど、“ファンと双方向”という異例の会見を予感させた。

FNN
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