ロシア軍に反旗を翻した民間軍事会社「ワグネル」のトップ、プリゴジン氏の行方が分からなくなっている。毎日のように更新していた、SNSも途絶えたままだ。

プリゴジン氏は24日、モスクワまで約200キロの地点で進軍停止を表明し、部隊を撤収させた。

進軍停止の発表後の24日夜には、満足げな表情を浮かべていたプリゴジン氏。

「今日(24日)の結果の受け止めは?」と尋ねる記者に対し、「今日の結果?いい結果になったよ。みんなを元気づけたからね」と答えが、この映像以降、消息不明になっている。

ワグネルの広報担当は「彼は皆さんによろしくと言っている」とだけ明らかにしていて、プーチン大統領から暗殺指令が出されているとのメディア情報がある中、プリゴジン氏の行方が注目されている。
米、ロシア国内「明らかに亀裂」 バイデン氏とゼレンスキー氏は電話会談
そんな中、アメリカのブリンケン国務長官は、ワグネルの反乱でロシア国内に「亀裂が生じている」と指摘した。

アメリカ・ブリンケン国務長官:
これは明らかに、(ロシア国内に)亀裂が生じている。

ブリンケン氏は25日、テレビ番組で、今回の反乱について「経済や軍事、地政学的地位など、あらゆる面でプーチンにとって壊滅的な戦略的失敗だ」と指摘。

またアメリカのバイデン大統領は25日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談した。バイデン氏は会談で、安全保障や経済、人道支援の継続を含め、アメリカのゆるぎない支援を伝えたという。

一方、ゼレンスキー大統領は、ワグネルの反乱について意見交換したと発表。「国際秩序を回復するために、世界はロシアに圧力をかけなければならない」と訴えた。
岸田首相「大きな関心持って注視」
一方で岸田首相は、ロシア国内の情勢について「G7と連携をしっかりと確保しながら、今後の情勢に対応していきたい」と事態を注視する考えを明らかにした。

岸田首相(26日午前9時過ぎ):
ロシアにおけるさまざまな情勢については、引き続き今後の動向について、大きな関心を持って注視していきたい。

26日朝、記者団の取材に応じた岸田首相は、24日にG7オンライン外相会合が開かれたことに触れ「G7と連携をしっかりと確保しながら、今後の情勢に対応していきたい」と強調した。

岸田首相は25日、総理公邸で外務省幹部からロシア国内の情勢について報告を受けていた。
(「Live News days」6月26日放送より)