北海道・えりも町でオオズワイガニが大量発生し、漁協側が困惑している。

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漁師たちも、この網の中身は想定外だ。

北海道・えりも町で、オオズワイガニがとれすぎた。

直売所での値段は、1匹なんと200円。爆買い客が 続々と現れた。

オオズワイガニを買った人:
50匹買った。

オオズワイガニを買った人:
近所の人とカニパーティーする約束しています。

しかし、売っている漁協側には、素直に喜べない事情があった。

本当はタコやボタンエビを…

その事情とは、何なのだろうか。

えりも漁業協同組合・金子武彦さん:
いきなり大量発生している。本来なら今の時期はツブ貝、タコ、エビをとっている。

本当はタコやボタンエビがとりたいが…。

オオズワイガニが異常にとれてしまっているのだ。

オオズワイガニは他のカニより甘みが強いが、とれているのは小ぶりで商品価値の低いものばかり。

大量発生の原因は、2021年の赤潮だ。

カニはタコに食べられていたが、そのタコが減少。天敵のいなくなったカニが、大量発生したのではないかとの見方がある。

えりも町では、“苦肉の策”としてオオズワイガニを格安で販売、なんとかピンチをチャンスに変えようとしているが、先が見通せない状況が続いている。

(「イット!」6月12日放送より)