静岡市の“理系市長”が、リニア新幹線工事の説明のために大根と竹串を用いて、熱弁を振るった。

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6日、静岡市役所で、難波喬司市長が大根と竹串を手にし、熱弁を振るっていた。

名物のおでんの話ではない。

リニア新幹線の工事の話だ。

隣の山梨県で、ボーリング調査が行われている。

静岡県は、県境まで300mの区間は掘らないように求めている。

しかし、県とは反対に、難波市長の考えは「県境まで掘り進めても問題なし」だ。

大根は”理系市長”の秘策

これをわかりやすく説明するための秘策が、大根だった。

静岡市・難波喬司市長:
こういう断層破砕帯がここにあるわけです。これに向かってトンネルが…。大根を用意しましたけども、これに向かってこう進んでいって…。

難波市長は、トンネルの穴を大根に、湧き出る水の水圧を竹串に見立て、説明していたのだ。

難波市長は、静岡理工科大学の客員教授でもある“理系市長”。

難波市長は、あくまで“学者としての立場”と断った上で、「水を大量に含む断層破砕帯を貫かなければ、県境まで調査を進めてよい」と改めて強調した。

この考えを伝えるために、県の専門部会に工学者の立場で参加したい考えを打診したが、断られたという。

(「イット!」6月7日放送より)