9月20日札幌市南区の無人販売所で、毒キノコのテングタケが誤って販売された。
9月21日、札幌市南保健センターに購入者から申し出があり、自身は無事だったことがわかった。
無人販売所で 誤って販売された毒キノコ
茶色のカサに白っぽい斑点が付いたキノコ。

これが誤って販売されたテングタケだ。
20日札幌市南区南沢の「野菜の無人販売所」で、毒キノコのテングタケと別の種類のキノコのあわせて2本が誤って販売された。

札幌市南保健センターによると、21日午前10時ごろ、60代の男性がキノコを1本持参しセンターの職員が調べたところ、テングタケと判明した。

2本のキノコを購入した男性は持ち帰ったキノコのうち1本はハタケシメジに似ていたとして…
毒キノコ購入者 種類不明の1本は食べてしまった
「家族と一緒に朝食で味噌汁にして食べた」
今のところ、男性とその家族の健康状態に変化はないということだ。

男性にテングタケを食べなかった理由を尋ねると…。
保健センターに購入者から申し出
「見たことがなかったので食べるのを躊躇した。ネットニュースを見て自分のことだと思った。食べなくてよかった」
誤って毒キノコを販売した野菜販売所は撤去された。

販売所を開いていた女性が、今年初めて生えたキノコ2本をあとで調べようと台の上に置いて草刈りをしていたところ、戻ってみると、キノコが無く200円が置かれていた。
近くの住民からは、
「トウモロコシだとかホウレン草だとか野菜だけ買ったことがある」
「キノコは見たことない。初めて」
「気の毒だなというのが本心ですね」

女性は今後、一切野菜の販売はしないと話している。
自ら取らない、食べない、人にあげないで!
テングタケは夏から秋にかけ庭や公園、山などどこにでも生える最も一般的な毒キノコ。
「かさの頭にイボが付いている。イボのあるのがテングタケに多い、根元に卵の殻が残っている感じ。団子状になっているので注意しなければならない」(札幌キノコの会 土生茂一事務局長)

この問題への札幌市長の受け止めは?
「市内でもたびたび毒キノコを食用キノコと間違えたことによる食中毒が発生している。よくわからないキノコは自ら取らない、食べない、人にあげない」(秋元克広札幌市長)

札幌市は食用と確実に判断できないキノコには注意するよう呼びかけている。