アメリカのバイデン大統領は、G7サミットで訪問した広島でウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、戦闘機の供与を直接伝えた。これまで慎重だった“戦闘機の供与”を一転させたバイデン大統領だが、ロシアの侵攻を激化させない方策も、ゼレンスキー大統領と協議した。

バイデン大統領:
ウクライナの自衛力強化に向けた長期的なコミットメントの一環として、ウクライナ空軍を強化する。

バイデン大統領は広島で、F-16戦闘機の供与とパイロット訓練の協力も表明することで、G7首脳が結束する強い姿勢を打ち出した形。

ただし、手放しでの供与では無く、ゼレンスキー大統領から「ロシア領土への攻撃は行わない」との確約を、ロシアによる侵攻がエスカレートしないよう歯止めもかけた。

また、偵察気球の撃墜以降、冷えこむ中国関係については「近いうちに雪解けが起こるだろう」と関係改善への意欲を示した。

国際舞台でアメリカの外交姿勢を示したバイデン大統領だが、帰国後は債務上限の引き上げ問題という内政問題が待ち構えている。
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