アメリカへの移民ルールを定めた法律の有効期間終了を前に、入国を望む人々が国境へ殺到している。
この記事の画像(15枚)10日、取材班が向かったのは、メキシコ・ティフアナ。アメリカとの国境には、壁がそびえ立っている。
壁はメキシコ側とアメリカ側の2つ立っている。
壁と壁の間に、大勢の人の姿が見える。
記者:
こちら、メキシコ側にある壁です。この高さを越えた人たちが今、アメリカとの国境に押し寄せています。
集まっていたのは、移民を希望する人たち。しかし、アメリカ側の壁を越える様子はない。
それどころか、移民を希望する人たちはテントを張り、壁の隙間から生活用品や食料を運び込んでいる。
男性:
アフガニスタンから来ました。もう4日ここにいます。
“ルール変更”の時を待つ移民希望者
殺到した移民希望者たちが壁を越えない理由は…。
移民希望者たちが待っていたのは、”国境を越えるタイミング”。
日本時間12日午後1時ごろに、移民希望者へのルールが変わる可能性が高いのだ。
これまで新型コロナ対策として、不法入国者はすぐに送り返されてきた。
そのルールを定めた法律の有効期間が終わるのだ。
コロンビアから来た人:
不法移民を請け負う人が、はしごをかけて壁を乗り越えた。人生を変えるためだ。
ルールが変わっても、難民などの資格がないとされた場合は送り返される。
それでも壁の向こうにある希望のため、移民たちは明日を待ち焦がれていた。
(「イット!」5月11日放送より)