アメリカへの移民ルールを定めた法律の有効期間終了を前に、入国を望む人々が国境へ殺到している。

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10日、取材班が向かったのは、メキシコ・ティフアナ。アメリカとの国境には、壁がそびえ立っている。

壁はメキシコ側とアメリカ側の2つ立っている。

アメリカ側の壁とメキシコ側の壁の間にいる大勢の人々
アメリカ側の壁とメキシコ側の壁の間にいる大勢の人々

壁と壁の間に、大勢の人の姿が見える。

記者:
こちら、メキシコ側にある壁です。この高さを越えた人たちが今、アメリカとの国境に押し寄せています。

集まっていたのは、移民を希望する人たち。しかし、アメリカ側の壁を越える様子はない。

国境の壁の隙間から生活用品や食料を運び込む様子
国境の壁の隙間から生活用品や食料を運び込む様子

それどころか、移民を希望する人たちはテントを張り、壁の隙間から生活用品や食料を運び込んでいる。

男性:
アフガニスタンから来ました。もう4日ここにいます。

“ルール変更”の時を待つ移民希望者

殺到した移民希望者たちが壁を越えない理由は…。

移民希望者たちが待っていたのは、”国境を越えるタイミング”。

日本時間12日午後1時ごろに、移民希望者へのルールが変わる可能性が高いのだ。

メキシコで川を渡る移民希望者の様子
メキシコで川を渡る移民希望者の様子

これまで新型コロナ対策として、不法入国者はすぐに送り返されてきた。

そのルールを定めた法律の有効期間が終わるのだ。

コロンビアから来た人:
不法移民を請け負う人が、はしごをかけて壁を乗り越えた。人生を変えるためだ。

ルールが変わっても、難民などの資格がないとされた場合は送り返される。

移民のルールが変わる時を待つ、移民希望者たち
移民のルールが変わる時を待つ、移民希望者たち

それでも壁の向こうにある希望のため、移民たちは明日を待ち焦がれていた。

(「イット!」5月11日放送より)