7つ目のタイトル「名人奪取」を狙う藤井聡太六冠。6月から始まる開幕戦の対局場所をイット!が緊急取材し、タイトル戦恒例の“勝負おやつ”も予想してみた。

藤井六冠“初の海外決戦場”は…

26日午後5時過ぎ、静岡市の料亭「浮月楼」には多くの人たちが詰めかけた。

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お目当ては料理ではなく、4月27日から行われる「名人戦」第2局の前夜祭だ。

7つ目のタイトル、「名人」奪取を狙う藤井聡太六冠。26日午後5時頃、料亭内に設けられた対局部屋を下見した。

渡辺明名人に勝利した第1局に続き、連勝を狙う。

そんな藤井六冠には、さらなる戦いが待ち受けている。

現在、藤井六冠が3連覇中の「棋聖」。
6月から始まるその防衛戦の相手は、佐々木大地七段に決まった。

そして、ファンを驚かせたのが開幕戦の対局場所だ。

そこは、ベトナムのリゾート地「ダナン」。

美しいビーチやピンク色の教会「ダナン大聖堂」など、観光スポットも充実している。藤井六冠にとっては、初めての海外対局となる。

そこでイット!は、対局会場となるホテルを緊急取材した。

ベトナム・ダナンのビーチ沿いにあるホテルが、藤井六冠にとって初めての海外対局となる会場だ。

決戦の舞台は、ホテル三日月グループが2022年6月に開業したスパリゾート「ダナン三日月」。

ホテルに加え、流れるプールや温泉などを有する大型リゾート施設だ。

ホテルのロビーでまず目に入ってくるのが、和太鼓。

そして、神輿など日本の伝統工芸品だ。

さらに、日本風の庭園には将棋の駒が置かれるなど、随所に和の雰囲気が漂っている。

ホテル内には畳敷きの和室もあるが、今回は別の部屋の1つをベッドなどの寝具を外して「対局場」とする方向で調整している。

ダナン三日月・益子美智緒室長:
日本のみなさまに“夢の対局”を、日本文化の発信基地である「ダナン三日月」へ応援しに来ていただきたいと切に願っています。

現地スイーツで“勝負おやつ”を予想

さらにイット!は、2人が食べるかもしれないタイトル戦恒例の“勝負おやつ”を予想してみた。

ベトナムの定番スイーツといえば、豆類やタピオカ、餅などの具材が入った「チェー」が有名。
“ココナツミルク味のぜんざい”という感じで、甘さ控えめで食べやすいスイーツだ。

他にも、南国フルーツの竜眼の中に蓮の実を詰めた「チェー・セン・ロン・ニャン」というベトナム風あんみつや、タピオカの粉とココナツミルクがベースのお菓子「バインザーロン」など。

果たして本番では、どのおやつが選ばれるのか注目だ。

「海外の方も関心を持っていただきたい」

海外での将棋の普及について、藤井六冠は2021年にこう話していた。

藤井六冠:
将棋というのは本当に奥が深い素晴らしいゲームだと思うので、海外の方も含めて関心を持っていただきたい。

ベトナムでも将棋ブームを起こせるか、初の海外対局は6月5日の予定だ。


(「イット!」4月26日放送より)