戦闘が続くスーダンから、日本人ら45人を乗せた自衛隊機がジブチに到着した。岸田首相は、首都・ハルツームからは希望した全ての日本人らの退避が完了したことを明らかにした。

日本ら45人を乗せた自衛隊機が、ジブチに到着(日本時間25日午前1時すぎ)
日本ら45人を乗せた自衛隊機が、ジブチに到着(日本時間25日午前1時すぎ)
この記事の画像(9枚)

日本時間25日午前1時10分ごろ、スーダンから退避した日本人とその家族、合わせて45人を乗せた自衛隊のC-2輸送機がジブチに到着。

自衛隊機で、スーダンから周辺国ジブチに到着した日本人ら(25日)
自衛隊機で、スーダンから周辺国ジブチに到着した日本人ら(25日)

全員、健康状態に大きな問題はないという。

スーダンで医療支援などに取り組んでいる認定NPO法人「ロシナンテス」。中央が川原尚行さん
スーダンで医療支援などに取り組んでいる認定NPO法人「ロシナンテス」。中央が川原尚行さん

スーダンで医療支援活動を行っている川原尚行さんは、無事退避できたことに感謝の意を示し、移動では、国連のサポートもあったことを説明した。

移動では、長時間・長期間にわたって国連のサポートがあったことも明らかに
移動では、長時間・長期間にわたって国連のサポートがあったことも明らかに

NPO法人「ロシナンテス」川原尚行さん:
ジブチに到着したところです。国外退避に関しては、本当に自衛隊のみなさまにお世話になりました。
そして何より国連ですね。ハルツームからポートスーダンまで、長距離・長時間にわたってすごいオペレーションを組んでいただきました。

スーダンの街中で立ち尽くす人たち
スーダンの街中で立ち尽くす人たち

また川原さんは、再びスーダンに平和が訪れることを願い、復興を手伝いたいと語った。

正規軍と準軍事組織が、激しい戦闘を続けているスーダン
正規軍と準軍事組織が、激しい戦闘を続けているスーダン

一方、スーダンの正規軍と戦闘を続ける準軍事組織は24日、アメリカの仲介で、日本時間25日午前7時から、72時間の新たな停戦に合意したと発表した。

スーダン南部に退避希望者1人「緊密に連携、連絡を取り対応」

こうした中、岸田首相は24日夜、自衛隊機の輸送によって45人が退避したのに加え、首都ハルツームから新たに日本人ら8人がフランスの協力を受けて出国したと明らかにした。

25日午前8時過ぎ、総理官邸で会見する岸田首相
25日午前8時過ぎ、総理官邸で会見する岸田首相

岸田首相(25日午前8時過ぎ):
ハルツーム市内において、退避を、きのう24日までに希望していた大使館員を含むすべての在留邦人の退避が完了致しました。

官房長官の会見(25日午前10時ごろ)
官房長官の会見(25日午前10時ごろ)

一方、松野官房長官は午前の会見で、スーダン南部の国境付近に、退避を希望する日本人が1人いると明かし、「ジブチに立ち上げた臨時事務所で緊密に連携、連絡を取りながら対応していきたい」と述べた。

(「Live News days」4月25日放送より)

国際取材部
国際取材部



世界では今何が起きているのか――ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、モスクワ、イスタンブール、北京、上海、ソウル、バンコクのFNN11支局を拠点に、国際情勢や各国の事件・事故、政治、経済、社会問題から文化・エンタメまで海外の最新ニュースをお届けします。

政治部
政治部

日本の将来を占う政治の動向。内政問題、外交問題などを幅広く、かつ分かりやすく伝えることをモットーとしております。
総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。

Live News days
Live News days

Live News daysは世界の動きを素早くキャッチ!最新ニュースと解説を分かりやすくお届けします。