MCはプロバスケットボール選手

張本天傑選手:
みなさんこんにちは。名古屋ダイヤモンドドルフィンズの張本天傑です。では、今日参加する選手のみなさんを1人ずつ…

狩野祐介選手:
声が聞こえない。

張本天傑選手:
えっ?嘘でしょ?

MCのように仕切るのは、現役のプロバスケットボール選手。

日本バスケットボール協会・三屋裕子会長:
目立ってナンボで私はいいと思うし、とんがっていかないとダメだと思います。

日本バスケットボール協会の三屋会長が、withコロナ社会のファン獲得の秘策をLive News αに語った。

大学時代の試合を“裏実況” 当時の思い出話も

新型コロナウイルスの影響で、シーズン途中で打ち切りとなったBリーグと女子Wリーグ。

統括する日本バスケットボール協会(JBA)は、長めのオフシーズンとなった選手達をいかした動画配信サービスを積極展開している。

例えば、過去の大学リーグの試合動画では…

田中大貴選手:
これ入るわ。覚えてるわ。

比江島慎選手:
イエ~イ!

田中大貴選手:
これ覚えてる、何か。

なんと日本代表の選手らが、かつて自分たちが出場していた大学時代の試合を裏実況。さらに、ファンの書き込みにも…

ファンの書き込み:
この中で大学時代一番モテたのは?

張本天傑選手:
大貴でしょう。

田中大貴選手:
何でやねん?東海はそういうのないっすよね、全く。バスケ部はバスケ部で動いてるみたいな。

狩野祐介選手:
そうやんね。

張本天傑選手:
青学もそうやで。

田中大貴選手:
でもやっぱり違うやん、青学は。

比江島慎選手:
俺たち全く相手にされんよね。

張本天傑選手:
強いて言うなら、授業と授業の間に表参道でパンケーキ食べてた。

生配信中には、ファンの書き込みがきっかけで思い出話に花を咲かせる場面も。実はここに新たなファン獲得への戦略的な狙いが隠されていた。

勝ち負けだけでなく試合の裏側も

日本バスケットボール協会・三屋裕子会長:
違ったカテゴリーのファンの人も見るきっかけになるので、クロスオーバーさせることはすごく面白いと思っていて、勝ち負けだけを見る見方ではなく、内容だとか裏側、その時選手は何を考えていたんだろうと掘り下げるのが面白い。

アンダーカテゴリーからプロリーグまで、国内のバスケに関わる全てを統括している日本バスケットボール協会ならではの取り組み。

男女の垣根を越えたYouTube配信も行っている。

川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手:
ナショナルトレーニングセンターで、男子と女子は練習場所が一緒なんですよ。僕たちが練習する前に女子が練習しているんですけど、本当に怖いです!

デンソーアイリス・髙田真希選手:
試合の方が楽です。女子も負けたくないという気持ちがあるので、お互いでもっともっと盛り上げていきたいなと感じています。

カテゴリーの垣根を越えて配信動画に付加価値をつける。この新たなスポーツの楽しみ方が大きな可能性を秘めていると三屋会長は語る。

風通しの良い組織でバスケのハードルを下げる

日本バスケットボール協会・三屋裕子会長:
変にBリーグとかWリーグとかではなく、垣根を取っ払ってなるべく風通しの良い組織を作ろうと思っています。(そうすることで)いつでも卒業がないというか、例えば小学校から高校までは5人制で頑張っていた。でも大学に行って、ちょっと違う触れ方をしたいと思ったら3×3がありますと。なるべくバスケットから卒業しない、またいつでも入ってきてバスケットに対するハードルが下がればいいかなと思っています。

アスリートは影響力を活かしてローカルインフルエンサー的な存在に

三田友梨佳キャスター:
石倉さん、こういった試みはファンにとって嬉しいサービスでもありますね。

(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
そうですね。アスリートは試合を通じて感動を与えるのはもちろんですけど、やはり影響力がありますから、それを使って人を動かす役割が期待されているところもあると思う。VTRはバスケットボールでしたが、野球もサッカーも多くのチームが地域に根ざして運営していて、その地域のローカルインフルエンサー的な存在として、アスリートがなっていくことも今後あると思います。

三田友梨佳キャスター:
地域のローカルインフルエンサー、どんなことを期待されますか?

(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
もともと多くの選手がSNSを通じてファンと直接コミュニケーションをとることが活発になっていますが、例えば地元の選手が地元の飲食店のテイクアウトをしたという写真をSNSにあげると、たくさんの「いいね」とかコメントが付いて、かなりエンゲージメントが高くなると言われていますし、かなり影響力があることは明らかになってきています。

withコロナの時代だといろいろな制限をされてくるので、その中でオンラインを使って地元の魅力を発信するところをアスリートが担って、それによって地元の人が地元の消費に貢献したり、遠方の方はECを通じて購買をするといった、地域の経済にダイレクトに影響を及ぼす役割をアスリートが担うことも出てくると思います。

三田友梨佳キャスター:
選手単位で発信力や影響力のある方も多いですから、チームへはもちろんですが、地域への影響も大きいですよね。知恵を出し合うことで、競技以外でも発揮できるスポーツの新たな価値を生み出すことが、今求められているのかもしれません。

(「Live News α」6月10日放送分)