日本時間10日ごろ、ロシアのシベルチ火山で大規模な噴火が発生した。

火山を撮影した人:
なんてこった!これがシベルチ火山なのか…。

真っ白な煙は、木々の高さをはるかに越え、山のように立ち上っていた。火山の噴煙だ。

日本時間10日午後10時10分ごろ、ロシアのカムチャツカ半島にある、シベルチ火山で発生した大規模な噴火。噴煙の高さは約16kmまでに到達した。

気象衛星ひまわりによって宇宙から撮影された画像でも、徐々に噴煙が広がっていく様子が確認できる。

火山から50km離れた村、ロシア・クリュチでも噴火の影響が…。

大量の火山灰が、まるで雪のように降っていた。

撮影された時間帯は日中だが、空は真っ暗だ。

別の場所でも辺り一面、灰に覆い尽くされていた。

2022年5月にもカムチャツカ半島にあるベズィミアニィ火山で噴火が起きた。カムチャツカ半島はどんな場所なのか?
カムチャツカ半島は世界有数の火山地帯
カムチャツカ半島は、30近い活火山がひしめく世界有数の火山地帯。たびたび規模の大きな噴火が起きている。

さらに、プレートの境目に近いため地震も多く、3日にもペトロパブロフスク・カムチャツキーでマグニチュード6.9の地震が発生した。

1952年に起きたカムチャツカ半島沖地震では、マグニチュード9.0を記録。日本にも最大3mの津波が押し寄せ、大きな被害が出た。

気象庁によると、日本近海の潮位の変化は観測されず、今回の噴火による津波の影響はないという。
(「イット!」4月11日放送より)