カンボジアで拘束されている日本の特殊詐欺グループの拠点から、詐欺のマニュアルや日本人の名簿が押収されていたことがわかった。
拠点には男らの生活の様子がそのまま残されていた。
拠点はプール付きホテル…部屋は今もそのまま
捜査関係者によると、カンボジアで拘束されている25歳から55歳までの男19人は、今年1月、NTTドコモを装って都内の60代の女性から、電子マネーの「ビットキャッシュ」およそ25万円相当を騙し取った疑いがもたれている。

「日本の詐欺グループがいる」という日本大使館の情報をもとに、現地警察が男らの拠点に踏み込んだ。

現地リポート:
捜査が入ってから2カ月以上経った今も、男らが使っていた部屋は警察の張り紙とともに閉鎖されています。
封印された部屋のベランダには、タバコの吸い殻が残っていた。


そして、窓際にはスーツケースが見えるほか、テーブルには複数の飲み物の容器、部屋の奥にはトイレットペーパーや洗剤とみられる生活用品などが、雑然と置かれたままになっている。



現地警察は、男らが使っていた部屋から詐欺のマニュアルや日本人の名簿、複数の携帯電話などを押収した。

警視庁が名簿に名前があった女性に確認したところ、NTTドコモを装った連絡を受けてビットキャッシュを購入していたという。


警視庁は来週前半にも捜査員を派遣して、19人を日本に移送し逮捕する方針。