アクアリウムなどの観賞用として輸入された水草「コウガイセキショウモ」が野生化し、水路で繁殖。魚やトンボの生育環境など生態系に悪影響を与えていることから、NPO法人のメンバーらが除去活動を続けている。

原竹凌太朗アナウンサー:
水草が佐賀の水路に繁殖し、大問題となっています

問題となっているこの水草は…
問題となっているこの水草は…
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佐賀自然史研究会・上赤博文会長:
魚の生育環境が悪くなったり、トンボのヤゴとかが生息できなかったり

観賞用の“外来水草”が野生化

佐賀市水ヶ江の多布施川で約15年前に確認された外来水草「コウガイセキショウモ」。

緑色のリボンのような見た目から、アクアリウムなど観賞用として輸入されたものが野生化したと見られていて、環境省が生態系に被害を及ぼすおそれのある外来種として、「重点対策外来種」に指定している。

佐賀自然史研究会・上赤博文会長:
特にこの水草の場合は根っこで繁殖しますので、その根っこが流れていくと、ほかの場所でまた定着してしまう

原竹凌太朗アナウンサー:
下流には、目の細かい網を張り、そして網で念入りにすくっています

3月22日、県内で生態系を守る活動をしているNPO法人「SATOMORI」の会員など約20人が、2時間にわたり除去した。

県内では、ほかにも生態系に悪影響を与えるブラジルチドメグサや、ナガエツルノゲイトウといった外来水草が発見されていて、除去活動に定期的に取り組んでいる。

一方で、除去する場合の注意点もあるという。

外来種と希少種の見極めは慎重に

佐賀自然史研究会・上赤博文会長:
本当に外来種かどうかの見極めも大事

佐賀自然史研究会・上赤博文会長:
逆に希少種が生えていることもありますので、それを取ってしまうと逆に種の絶滅につながってしまうので、あやしいなと思うのがあったら、行政に問い合わせを

(サガテレビ)

サガテレビ
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