3月21日、都内にある「静嘉堂文庫美術館」に行列ができていました。先頭の男性が美術館に来たのは、オープンより数時間も早い朝7時。そのお目当ては…、

国宝「曜変天目(稲葉天目)」
国宝「曜変天目(稲葉天目)」
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誰もが知る国宝「曜変天目」…ではなく、「曜変天目」のぬいぐるみ??

国宝「曜変天目」を細部まで再現!

行列に並んだ美術ファンたちの目的は、今から約800~900年前に中国で作られた、推定数十億円の国宝茶わん「曜変天目」の“ぬいぐるみ”なんです。

「ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ」税込み5800円
「ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ」税込み5800円

「曜変天目」の特徴は、見る角度によって色彩が変化するまだら模様。「器の中に宇宙が見える」とも表現され、完全な形で現存するのは、この地球上でたった3つだけ。全て日本に存在していて、国宝に指定されています。

本物の「曜変天目」(左)と細部まで再現されたぬいぐるみ(右)
本物の「曜変天目」(左)と細部まで再現されたぬいぐるみ(右)

今回のぬいぐるみは、その模様が細かく再現されているんだとか。なぜ、本物そっくりのぬいぐるみを作ることになったのでしょうか?

静嘉堂文庫美術館・安村敏信副館長も人気に驚き
静嘉堂文庫美術館・安村敏信副館長も人気に驚き

「(もし本物がオークションに出品されたら)数十億は軽くいくと思う」という国宝を、実際に手に取って欲しいとぬいぐるみ化を始めたのは、2022年10月のこと。

静嘉堂文庫美術館 安村敏信 副館長:
まさに「手に持ちたい」という意欲をそそるものなんですね。面白いかなと思って(商品化に)ゴーサインを出してみたら、とんでもなくブレークしてしまった。

しかし、想定以上の人気で生産が追いつかず、やむなく販売休止に。行列のできた3月21日は、5カ月ぶりに1日10個限定で販売を再開した日だったのです。

「本物みたい!」国宝ぬいぐるみに大興奮

本物”と並べてみると、曜変天目の最大の特徴であるまだら模様のきらめきや、ふちの質感、そして外側もそっくりです。

朝8時過ぎから並び、8番目の整理券をゲットできた女性は…

8時過ぎから並んだ 坂内恵理さん:
どうしても欲しいなぁって。母が骨董品とか歴史が好きで、母の期待もあるので。

そして、「ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ」を無事に購入できた坂内さん。憧れのぬいぐるみと、いざご対面!その感想は…?

朝8時過ぎから並んでいた坂内恵理さん
朝8時過ぎから並んでいた坂内恵理さん

8時過ぎから並んだ 坂内恵理さん:
あ、ああ…すごいです。軽いです。

坂内さんの母も大興奮
坂内さんの母も大興奮

帰宅後、この日を待ち焦がれていたお母さんも、「すごいじゃ~ん。かわいい~。よくできてるね~。すてき~本物みたーい」と大興奮の様子でした。

(めざまし8「#NewsTag」3月22日放送)