57年前に静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」の再審=裁判のやり直しを認める決定について、検察は最高裁判所に不服を申し立てる「特別抗告」を断念した。これで裁判がやり直されることが確定したことになる。

1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんをめぐっては、13日、東京高裁が「袴田さんを犯人と認定することはできない」などとして裁判のやり直しを認めたうえで、証拠を捜査機関がねつ造した可能性にまで言及していた。
さきほど、東京高検が最高裁への特別抗告を見送ったことがわかった。これで袴田さんの再審公判開始が確定し、裁判は静岡地裁からやり直しとなる。
袴田さんは無罪となる可能性が高いとみられる。