
将棋の藤井聡太五冠(20)が棋王戦第4局で勝利し、史上最年少で「六冠」を達成した。
互いに譲らぬ展開も…132手で藤井五冠に軍配 来月また渡辺名人と勝負
藤井五冠が渡辺明二冠(38)に2勝1敗でタイトル獲得に王手をかけ臨んだ、棋王戦五番勝負の第4局。

棋王戦11連覇がかかった渡辺二冠と互いに譲らぬ展開となったが、132手で藤井五冠が勝利し、6つめとなる「棋王」のタイトルを獲得した。

藤井五冠は羽生善治九段(52)以来二人目となる「六冠」を20歳8カ月で達成し、史上最年少の記録を29年ぶりに更新した。

藤井六冠は終局後、「まだまだ実力的には足りないところが多いと思うので、立場にふさわしい将棋をさせるように、より一層頑張らなきゃいけないのかなと思います」と話した。

一方、11連覇を逃した渡辺二冠は「(棋王戦に)いろいろ思い出はあるが、また出場できるようにやっていきたい」と前を向いた。

その後、藤井六冠は会見で「本当に大変な将棋ばかりだったんですけど、結果を残すことができたというのは非常に嬉しく思っています」と振り返った。

花束と、「祝六冠 1+5=6」の文字で包装されたイチゴ6粒を贈られると、笑顔を見せた。

記録を更新した藤井六冠は4月から、今回と同じ渡辺名人を相手に名人戦七番勝負に挑む予定で、羽生九段以来となる「七冠」を最年少で達成する可能性もある。
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