無人の車が突然ゆっくり動き、坂を下ってくる…。
そんなシーンに遭遇したのは、小学生1年生の3人組。その時、3人が取った行動とは?
“お手柄”小学生が「めざまし8」に当時の状況を明かしてくれました。
無人の車が坂道を下る…ピンチ救った小学1年生3人組

「車が動いていた。斜めに」
「誰も乗ってなかったし、ブレーキもかかってなかった」
「ゆっくりだった」「ゆっくりゆっくり」

下校途中に、坂道を下る無人の車に遭遇…。そんな突然のピンチをとっさの行動で救った“お手柄”小学1年生3人組。
3人は地元から表彰され、3月12日に地元の新聞が取り上げたところ、「すごい観察力と判断力!」「こんな小さな子たちが、助けを呼んだなんて素晴らしい」と今、話題になっています。
そんな3人が、当時の状況を「めざまし8」に明かしてくれました。
「役割分担しよう」周りの大人たちに危険を呼びかけ

1月25日、鹿児島市内の小学校に通う3人がいつものように下校していると、コンビニ前の路肩に停車していた無人の軽自動車が、突然、動き出しました。

現場は、片側一車線の道路。無人の車は、じわじわと後ろ向きに下り始め、そのまま反対車線の方へ…。もし対向車がきたら危険な状況。
そこに遭遇した3人は、とっさにある行動に出ました。

坂道を下る無人の車に遭遇した 小副川琉雅さん(7):
「役割分担をしよう」って。海斗さんが(ほかの車を)止める係で、俺はコンビ二の店員さんを呼んで、彩音さんは歩いている人に言う!
すぐさま役割を分担し、危険を大人たちに伝えたというのです。

坂道を下る無人の車に遭遇した 竹之下海斗さん(7):
「ストップして」(手を伸ばして)こうしてた。そしたら止まった。当たりそうで危ないと思ったから。
1人は、行き交う車に危険を伝達。

坂道を下る無人の車に遭遇した 岩元彩音さん(6):
「誰も乗ってない車が動いているので止めてください」って。(そうしたら車を)止めてくれた。
1人は、近くの大人に車の停車を依頼。

小副川琉雅さん(7):
「コンビニで車が下がっているので助けてください」って。(店員が客に)「斜めに下がっている車の人いませんか?」って言ったら、いたから。
1人はコンビニの店員に、車の持ち主を探してほしいと伝えたそうです。
それぞれが瞬時に行動した3人。
すると、彼らの呼びかけに気付いた通行人の女性が、縁石にぶつかった車のパーキングブレーキをかけ、停車。無事に運転手も戻り、事なきを得たといいます。
目撃者:
1年生の子たちの動きがなかったら、車が下まで行ってしまったりとか大きな事故につながったんじゃないかと思います。

車のエンジンはかかっていなかったことから、パーキングブレーキが甘かったことが、坂道で動き出した一因だとみられています。
3人の内の1人は、この日の出来事を日記にこう記しています。

竹之下海斗さん(7)の日記:
近くの大人に「助けてー」と叫んだらみんなが集まってきました。そして車はとまりました。もし車がとまらなかったらとおもうとこわくなりました。
そして3人には、地域の「まちづくり協議会」から勇気ある行動を称えられ、表彰状が贈られました。

西陵まちづくり協議会 川畑岩夫 会長:
大したもんだと思ったんですね。まだ小学校行って1年もたたない子どもたちが。勇気と機転の利いた行動ですね。それが一番大事ですよね。
(めざまし8 3月15日放送)