米・テネシー州の「メンフィス動物園」で飼育されているというヤーヤー(22)
米・テネシー州の「メンフィス動物園」で飼育されているというヤーヤー(22)
この記事の画像(9枚)

アメリカ・テネシー州のメンフィス動物園で飼育されているという、パンダの「ヤーヤー」22歳。人間で言うと60歳前後とのことですが、今、このメスのパンダが、中国のSNS上で“激やせ”したと話題になっています。

激やせしたと話題のヤーヤー
激やせしたと話題のヤーヤー

事の発端は、2月に上野動物園で飼育されていた「シャンシャン」が返還される際、中国のSNSに投稿された、この言葉。

「シャンシャンが中国に向かう時、ファンは早起きをし空港まで追いかけ、飛行機が飛び立つのを見送った。それに比べてアメリカのヤーヤーは、犬のように激やせ。心配せざるを得ない」

これらの投稿の閲覧回数は、3月13日までに1億3000万回を超えました。

SNSには、ヤーヤーの痩せ細ったような姿や、体の毛の一部が抜け落ちているような様子が映された動画、画像なども投稿されていました。

体の毛の一部が抜け落ちている?
体の毛の一部が抜け落ちている?

中国の人たちが心配する中、先日、中国の動物園協会は、ヤーヤーの健康状態について発表。

「メンフィス動物園でのヤーヤーの健康状態は安定していて、適切に飼育されています」

しかし、健康状態が安定しているのであれば、なぜここまで痩せてしまっているのか?
動物の生態に詳しい、パンク町田氏に聞いてみました。

アジア動物医療研究センター パンク町田 センター長:
毛がだいぶ抜けていますので、痩せて見えるのではないかと思いますね。
病気というよりは、(要因として)年がいっているので、抵抗力がなくなっているというか、そこまで活発じゃないんですよね、代謝が。毛が薄くなったところが、何らかの感染症を起こしている可能性もあります。あながちに、飼育環境が悪いからだとは、言いづらいです。

中国・動物園協会は、返還期限の迫るヤーヤーの帰国が早急に実現できるよう、近々獣医と飼育員を米国に派遣すると発表しています。

(めざまし8「NewsTag」より 3月14日放送)