電線に止まった多くのカラス。さらに、空にもおびただしい数のカラスが飛び交っている。
この記事の画像(11枚)ここは福島市の中心部、福島県庁周辺。この大量のカラスが問題となっている。
2月19日の夕方も、カラスの鳴き声が響き渡っており、空を見上げると、どこを見てもカラスが視界に入ってくる。
特に電線にびっしりとカラスがとまっており、かなり密な状態であるのが確認できる。
窓やベンチに…掃除しても至る所に“ふん”被害
道路には、カラスの“ふん”がいくつも落ちていた。
近くの福島学院大学も“ふん”による被害に悩まされていた。
窓ガラスには白いふんがこびりついていて、ベンチにもいたるところにふんが落ち、座る場所がない。
大学側も定期的に清掃しているが、すぐにこのような状態になるという。
2月20日、大学側は福島市長に対し、ガラスを追い払うなど対策を求める要望書を提出した。
「なぜこの場所に?」専門家に聞いた
なぜこの場所にカラスが集まっているのか?専門家に話を聞いた。
宇都宮大学 杉田昭栄名誉教諭:
こういう集団化は、実はたまたま福島が話題になってますが、都市部に集まって被害が出ている場所は全国に見られます。
カラスはエサがあって、明るい場所に集まりやすく、福島市に限らず、さまざまな市街地でカラスの群れが確認されているという。
福島市は3年前、専門家に協力を依頼し、カラスとムクドリの追い払い作戦を実施。ムクドリは減少したが、カラスはすぐに戻ってきたという。
福島市は今後、さらに対策を強化していく方針だ。
(「イット!」2月20日放送分より)