自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

今回、元気なココロちゃんとマナブくんきょうだいの育児に追われる小木(こぎ)さん一家に寄せられたのは、こんなエピソード。

「ちんちん、おしっこ、うんち、おしり」を連呼するのはなぜ?
これらの言葉を叫んだり踊ったりしながら披露する毎日。私の幼いころの記憶をたどってもこんなことした覚えなし。男子あるある?何が面白いのか?理解できません。宇宙人との毎日のようです。どう考えればよいでしょうか…(フジテレビ・島田彩夏アナウンサー​)


“お下品ワード”で大盛り上がり!な男の子ふたりに困り顔の島田アナウンサーのエピソード。
家の中ではまだいいけれど、お買い物の最中に「うんち!」「おしり!」が炸裂して冷や汗…という経験をしたパパママも多いはず。

SNSでは3歳~小学生の子どもたちを中心に見られたエピソードだが、叱られても“お下品ワード”が止まらない子どもゴコロって、どうして?

育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんにお話を聞いた。


――“お下品ワード”で盛り上がっちゃう子どもゴコロの理由は?

やはり、周囲が反応してくれるからです。お友達の前で言うとウケてくれる、弟や妹に言ったら笑ってくれる、このように自分が思い描いた形で注目を浴びられるのなら、こんな楽しいことはありません。成功体験としてインプットされ、「よしまたやるぞ」となります。
はじめは、なんらかのきっかけで学んだこれらの言葉ですが、成功体験の繰り返しで、単なる言葉のひとつの位置づけから、連呼したい言葉に大きく昇格していく傾向があります。


――これは男の子に多い「あるある」?

男の子に多いですが、女の子でも見られます。年齢的には、3歳あたりから見られ、小学校に上がるくらいまでがピークです。1人が言うと、もう1人も言う、それが次第に連呼となり、幼稚園のお友達同士で大盛り上がりということもよく聞きます。親にとっては止めてほしい言葉類ですが、子ども同士の連帯感につながっているのはたしかでしょう。俗にいう「悪ノリ」です。


――親は冷や汗…子どもの“お下品ワード”にどう接するべき?


基本的には、周りの反応がその頻度と連動しています。
たとえば、幼稚園のお迎えのときに、友達同士で路上で盛り上がってしまった場合、ママ同士、「やだー」「ほんと困っちゃうよね」のように話の流れとして反応したり、「もう止めなさい」と口では言いつつも顔は笑顔のままだったりすることもあるかと思いますが、それを子供たちが、「手ごたえあり」と捉えれば、その後も繰り返されるケースが多いでしょう(子どもたちは、それまでの経験で、「ママは外だとあんまり怒らない」と分かっていることも多いので)。

このように、何らかの反応を示してくれることがモチベーションになっているので、反応が引き出せなくなったり、あとは本人が飽きたりすることで減っていきます。

友達同士で悪ノリして盛り上がることが多いので、「うんこって叫ぶのやめなさい」と個人的に注意するだけではなかなか効果がないことも多いですが、お家に帰って、「さっき、お外で“うんこ~っ”て叫んだの、あれっていいこと、悪いこと?」とか、「ママが公園でいきなり“うんこ”って言ったらどう?」のように聞いてみるのは1つの手でしょう。「変だと思う」と言ってくれれば、場の状況は分かっているとも取れます。

お下品ワードは、周りがしらけるのが先か、本人が飽きるのが先か、どちらかになることが多いですが、親は“あえて反応しない”というのが一番のリアクションと言えるでしょう。

“お下品ワード”を言ってしまう子どもたちのココロは、「これを言ったら笑ってくれた!」という成功体験や、周りの反応をしっかり記憶しているから。
友達同士の“悪ノリ”には自分も記憶がある…という大人も多いだろうが、とはいえ、どうしても困る場面では“禁止ワード”だということをしっかりわかってもらうのも大事。
ついつい笑いながら注意してしまう…というパパママは、グッとこらえて「あえてスルー」をしてみるのも、子どもたちの“悪ノリ”防止には役に立ちそうだ。

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(漫画:さいとうひさし)