開幕に向けて各地で行われているプロ野球のキャンプ。サインをもらっては売りさばく、いわゆる“転売ヤー”と思われる人たちの目撃談がSNSに投稿され、物議を醸しています。
“転売ヤー”異質な動き「サインが終わった後そそくさといなくなった」

「許せない気持ちはありますね。一生懸命選手が書いてくれているのにそういうことして」と怒りをにじませるのは、プロ野球ファン歴20年の男性です。
男性が訪れたという、西武ライオンズの練習場で目撃した行為。
練習の合間に行われるファンサービスに現れたのは、年配の5人組。

プロ野球ファン歴20年の男性:
練習は見ずに、選手が通るところに椅子とか持ってきて座って。
1人の人が指示をして、2人がコピー用紙みたいなのにサインをもらって、1人がボールにサインをもらっていて、もう1人が写真を撮っていたような感じです。(サインが)終わった後そそくさといなくなって。
その動きは、キャンプを訪れるファンとは明らかに異なるものだったそうです。

プロ野球ファン歴20年の男性:
知人と“転売ヤー”っぽいよねって話をしていて。「(選手に)何回も書いているんですか?」って聞いたら、「(同じ人に)5回ぐらい書いています」と。
他にも、「どれぐらいサインもらった?」「数万円分ぐらいかな」という会話を耳にしたという人も。

転売したものかどうかはわかりませんが、フリマサイトでは、実際にプロ野球選手のサインがたくさん売られています。
プロ野球解説者「怒りでもあり哀れでもあり残念」
サインの“転売行為”について、プロ野球解説者の里崎智也さんは…

プロ野球解説者 里崎智也さん:
(自分のサインが売られているのを見て)第一印象は「俺のサイン100円なんだ」っていう。「安っっ」みたいな。なんかもう怒りでもあり、哀れでもあり、なんかもう残念であり。いろんな感情ですよね。

転売はやめてほしいという思いはあるけど、なくならないことで(サインする側も)まひしてきている。転売目的の人たちに時間を割かれて本当にサインがもらいたかった人がもらえなくなる可能性がありますよね。そういうファンにはもう不幸でしかない。
“転売ヤー”とみられる人の目撃情報が相次いだキャンプ地の西武ライオンズは…



「ファンサービスについては選手・スタッフ一同、心掛けておりますが、転売などの行為については残念に思います。しかしファンあってのプロ野球であるため、引き続きファンサービスについては継続してまいります。」とコメントしています。
(めざまし8「#NewsTag」2月16日放送)