沖縄そば 新型コロナで消費に打撃

家庭や食堂、学校給食など県内のあらゆる場所で食されている「沖縄そば」。
沖縄生麺協同組合によると、県内では1日に約20万食が消費されていると言われているが…

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沖縄生麺協同組合 稲嶺盛健理事長:
前年比の対比で比べてみますと、4月の(県内の生麺の)出荷数は約46%の落ち込みなんですよ。巣ごもりで、沖縄の方言で言えば『やーぐまい』しないといけない状況が続いていますからね。どうしてもその影響は出てきていますよね

生麺の出荷数にはラーメンやうどんも含まれるが、県内ではそのほとんどが沖縄そば。

組合に加盟するのは20事業者で、小規模の製麺所も多く、大半は食堂やホテルに麺を出荷しているが、店の臨時休業などにより、今多くの製麺所が窮地に立たされている。

沖縄生麺協同組合 稲嶺盛健理事長:
(緊急事態宣言を受けて)飲食店の臨時休業が始まりまして、食堂が閉まっているから行けない状況。もちろん業務店も閉まっているから行けないし、それで消費がされないし、僕ら麺組合も出荷ができない

34年間、製麺業を営む稲嶺理事長。
自身が経営する糸満市にある西崎製麺所の麺の出荷数も半分以下に減少し、観光土産の生麺については9割以上落ち込んでいる。

本来なら、これからの夏休みの時期は、県の内外から食堂などを訪れる客が多く繁忙期を迎えるが、夏休みを短縮する地域も多く、先行きにも不安を抱えている。

沖縄生麺協同組合 稲嶺盛健理事長:
沖縄に観光客が入ってきていない状況ですから、これは本当難しいですね。夏休みも短縮しますので、この夏休み期間に家族連れで外食する、食堂で食べる。その消費がなくなるっていうことは、大変だと思いますね

西崎製麺所が麺を出荷している店の1つで、那覇市金城にある「うるかそば」。
普段は賑わう店内も、3月に入り客足が一気に途絶え、4月の売上は8割減少した。

うるかそば 饒平名長廣代表:
われわれなんかでも、(通常は製麺所から)1日120~130袋とっているけど、今は30~40袋しかないですよ。こういうのが続いたら、本当にもう倒産寸前なんだな

4月23日から臨時休業していたが、5月12日に営業を再開。
客足は戻っていないという。

うるかそば 饒平名長廣代表:
(感染者)ゼロが続いていいことだけど、やっぱりお客さんの流れがね。まだまだそれに浸透しないから大変なんですよ。地元でも、年配の人が来なくなっている。普通はお孫さんなんか連れて年配が家族連れで来るでしょ。これが来ないから、売上がそれだけ伸びないわけ

“食文化守りたい”ここで諦めるわけには…

県民の胃袋を満たしてきた「沖縄そば」。
生麺協同組合の稲嶺さんは「製麺所やそば屋には食文化を守ってきた矜持(きょうじ)がある。ここで諦めるわけにはいかない」と力を込める。

沖縄生麺協同組合 稲嶺盛健理事長:
今の事業所は、2代・3代、強いて言えば4代目にきているんです。自分の親父、お袋から受け継いだ技術をずっと継承して、これから先も沖縄そばの文化を継続して、発展させていきたいと思っています

食文化を守るためにも、稲嶺理事長は県民に沖縄ソウルフードの「沖縄そば」をより多く食べて欲しいと呼びかけている。

沖縄生麺協同組合 稲嶺盛健理事長:
沖縄そばは、麺とかつおの出汁と、とんこつ出汁でシンプルですよね。シンプルがゆえに飽きないで毎日食べられる。『沖縄そば食べて、くんちぐわぁつきてぃ(元気つけて) まじゅん ちばらなやーさい(一緒に頑張りましょう)』って、皆さん一緒にこのコロナを切り抜けていきましょう

(沖縄テレビ)